2015年1月8日木曜日

生後617日目 形成受診の結果/御出産のコメント

昨日の形成外科受診の話を妻に聞いた。まず、新居から病院までは朝9時頃の道路が混雑した時間帯でも、約15分で病院に行けたそうだ。

形成外科の待合では、再来週に口蓋裂の手術で入院する予定の男の子とその双子のお兄ちゃんを連れて、妻のママ友のUさんが術前検査に来られていた。今まで3回ほどランチをご一緒させていただいている。

生後585日目 焼肉店でランチ会

先に息子が診察に呼ばれる。瞼の腫れの件以外は特に変わったことはない。Dr.が前回の受診と同じように「あれ? 下の歯どうしたの?」と聞くので、前回同様「昨年の夏に折っちゃったんです」と答えたそうだ。まあ、症例が多いから覚えていなくても無理は無い。

そして前回と同様に、飲食物が鼻から出ることがあるかと聞かれたので、これもまた同様に「出ることがあります」と答えた妻。これは、口蓋裂の手術の後でも顎裂の付近は開いたままになっているからなのだが、今回はその理由についてちょっと説明を求めたそうだ。
「口蓋裂の手術の最大の目的は、口蓋の後方部分をしっかり形成することにあります。顎裂の付近の前の部分を閉じるとその部分の成長に影響が出る可能性があるのです」
という説明を受けたそうだ。私に妻が一言。
「・・・だからそういうのは、手術の時に説明してよってかんじよね」
ごもっとも(^^;;

形成のDr.の専門外だが、瞼の腫れについても聞いてみたそうだ。Dr.によると
マイボーム腺が少しだけ腫れてるのかなぁ。う~ん、専門外だから何とも・・・だけど、痛がったり痒がったりしてないなら様子見るだけでいいと思いますよ」
とのことだったので眼科の受診はしなかったそうだ。私もそれでいいと思う。

息子の診察の後でUさんのお子さんの番だったそうで、Uさんには非常に細かく説明がされたそうだ。妻が突っ込んで聞いた直後だったからだろう(笑

Uさんのお子さんは術前検査のため、採血も行った。妻も(暇なので)付き合ったそうだ。普段、予防接種の注射でも泣かないお子さんだそうなのだが、採血は違うようで乳幼児の採血用個室から大泣きする声が待合に聞こえてきたそうだ。
「Uさん、お子さんが注射とかで泣くのに慣れてないから、すっごい辛そうだった・・・。あたしはもう色々慣れちゃってて、『あ~、泣いてる泣いてる』って軽いノリだったんだけど、不謹慎だったかなぁ」
ま、そこらへんは人それぞれだ。

Uさんのお子さんの術前検査が終わってバイバイしたあと、妻は時間つぶしのため病院内のカフェへ。一旦帰宅すると余計な駐車料金を支払わなくてはならないため、妻のお母さんが来るまで病院内で待つ作戦にしたそうだ。

妻のお母さんの下肢静脈瘤の手術は今月末になった。息子が通う病院の血管外科にて、レーザー焼灼手術で、局所麻酔。一応、1泊2日だが入院するらしい。

・・・
血管外科の待合は60代以上の人が大半。そこに一人だけ1歳8箇月の息子。おじさん、おばさん、おじいちゃん、おばあちゃんから「かわいいわね~」と声をかけてもらったらしい。まあ、血管外科だけに、患者さんの多くは心筋梗塞とか下肢静脈瘤の、高齢者が多い。若い看護師さんも小さい子を見るのが久しぶりで感覚が鈍っているらしく、「1歳ちょうどくらい?」と聞いてきたそうだ。こんなデカイ1歳ちょうどは、まずいない(笑

・・・

日曜日の記事に嬉しいコメントを頂いた。
お久しぶりです。以前妊娠36週でコメントさせていただきました妊娠です。
無事に元気な男の子を出産いたしました!口唇顎裂と診断されました。
妊娠中のクラッパさんのコメントには大変助けてもらいました。ありがとうございます。
疾患があっても、我が子は本当愛おしく、大切な存在です
たまには落ち込み、申し訳なく思い、本当にきれいに治るのか不安になりますが、疾患と向き合い笑顔でいることで息子には真っ直ぐ明るい子に成長してもらいたいと思います!
主人はあまり協力的ではありませんが、息子と頑張って行きたいと思います。来月には口唇裂の手術です。不安ではありますが、楽しみです。

以前のコメント
こんにちは。妊娠36週です。
お腹の赤ちゃんは出生前診断で口唇裂の診断を受けました。
初めて耳にする言葉にショックを受けると共に不安におそわれました。
色々調べているとこちらにたどり着きました。だんだんと前向きに考えられるようになりました。
まず、元気な男の子を御出産されたことを御祝い申し上げます。

胎児診断の結果を得て、産前の不安な気持ちと、無事な出産後の率直なお気持ちをコメントとして残してくださり、ほんとうに有難いと思う。これがどれほど、胎児に口唇口蓋裂があると告げられたお母さんの励みになるか、はかりしれない。来月の手術をしっかり乗り切っていただきたいと思う。



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2015年1月7日水曜日

生後616日目 形成外科受診(14回目)

昨晩のお風呂で久しぶりに体重を計測したところ、12.4kgであった。引越前に11.9kgだったから、1ヶ月弱で0.5kg増えていることになる。発育曲線で見ると1歳8箇月の男児としてはちょっと重めだが、一応正常範囲内だ。身長は・・・よくわからないが大きい方ではないかと思う。
昨日から始めた新しい芸は、ほっぺたを自分でつまむ「プニプニ」。だが、なかなか写真に取れない。

それと、今週くらいから私の上着の裾を引っ張って、「こっち来て」をやるようになった。例えば木製の知育玩具をうまく組み合わせることができた時に、それを私に見せようと裾を引っ張って連れて行く。何ともかわいい(^^;

・・・

さて、今日は形成外科受診の14回目。前回からは1箇月経過している。 リハビリや言語療法の受診はないが、左瞼に腫れがあるので眼科を受診する予定だ。・・・と言いながら、私は仕事の打ち合わせが午前と午後に1件ずつあり、同行することができない。まあ、特に本人が瞼を気にしている様子がないのでそれほど心配はしていないが。

新居からは大学病院まで車で10~15分。今日は初めて新居から妻が車で連れて行く。おそらく午前中の早いうちに受診は終わるのだが、妻のお母さんが午後2時から同じ病院の血管外科を受診することになっている。下肢静脈瘤の可能性があり、受診して今後の治療方針を決めるのだそうだ。軽症ならば理学療法や弾性ストッキング、さもなければレーザー焼灼ということになるのだろう。息子の受診終了からお母さんの受診まで3~4時間あるので、妻は一旦帰宅するかもしれない。

・・・

昨晩、こんなニュースがあった。

「ばれるの怖かった」女児遺棄した保育士の母

 起訴状では、柴田被告は昨年12月7日夜、自宅の浴室で女児を出産。翌8日午前8時35分頃、遺体をタオルに包んで、自宅近くの文房具店のごみ箱に遺棄したとされる。
妻がつぶやく。
「腹痛で受診してるから、そもそもバレてるんだけど」
「まあ、そうだね」
「はぁ。。。ウチにくれればいいのに」
あと何歳か若くて悪阻が酷くなければ(息子の妊娠時、悪阻が酷すぎて吐血し入院)、もう一人くらい産みたいのに・・・と妻はかなり本気で思っている。
「でもさあ、例えば2歳と0歳が同時にいたら、めちゃめちゃタイヘンだよ。俺ら歳だし」
「そうねぇ。でもギリギリなんとかなるかもよ」
どこまで本気かわからん・・・

ともかく、望まない妊娠で悩む女性には、こうした事件になる前に、どこかの機関に相談して欲しい。たとえば慈恵病院の妊娠SOSなどである。お母さんの事情がどうあれ、生まれてくる赤ちゃんには何の罪もなく、それは大切な生命だから・・・



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2015年1月5日月曜日

生後614日目 荷物を送る×2

娘は今日のお昼に新幹線で京都の学生マンションに帰る。午前中にインフルエンザの予防接種を受けて、少しのんびりしてから駅に向かう予定だ。年末に帰ってきた時は私が車で迎えに行ったこともあって多めの手荷物を持っていたが、Uターンでは自分で持たなくてはならない。休みの間に何度も買い物に行ったこともあって、京都に持っていきたい荷物が山のようになってしまった。。。

というわけで、まだまだ残っている引っ越し用の段ボール箱(大)のうち、空になったものを1つ使って箱詰めし、昨日のうちに宅急便で送ることになった。直営店に持ち込んだのだが、最近のヤマト運輸の窓口では、タッチパネルの端末を操作して送り状を作るのがデフォルトになっている。これが妻にとっては鬼門である。

直営店に着き、クロネコメンバーズカードを端末にかざし、パスワードを入力して送り状を作る・・・この一連の流れを妻に見せたのだが、結論としては:
「分からん」
の一言で終了(T_T)

帰宅して食事を終わらせると、娘が一言。
「部活で、新入生歓迎会の景品に使えるものがないか、実家で探してくるように言われています」
もう少し早く言ってくれると2個口で出せたのだが(^^;・・・。しかし妻は何故かノリノリである。
「景品? ナンボでもあるで~! さあ、みんなで探そう!!」
将来的に息子が使う予定の部屋には、妻が捨てられない雑多なものがケースに入れられ、積み上げられている。開けてみると出てくる出てくる・・・。タンブラー、水筒、膝掛け、メモ帳、貯金箱・・・。主に紳士服や家電量販店の来場記念品である。まあ、新入生歓迎会の景品の末等賞としてはピッタリだ。あっというまに引っ越し用ダンボール(小)が一杯になった。

自ら認める「捨てられない」妻なので、ほっとくとこうしたものが溜まり続けるのだが、こうしたことで放出できるのならば私も大歓迎だ。荷物は今日、妻が発送する。たぶん送り状は手書きで・・・(^^;;;


今朝は、引越してから初めて、私の出勤時に息子が起きていた。玄関のドアを閉めると、内側から息子が泣きだした声が聞こえた。休み明けの出勤は色んな意味で気持ちがブルーだなぁ(笑



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2015年1月4日日曜日

生後613日目 胎児診断で口唇口蓋裂を告げられた妊婦さんへ

娘は、明日月曜日にクリニックにてインフルエンザの予防接種をした後、新幹線で京都の学生マンションに帰る予定なので、混雑にはあまり関係ないだろうと思っている。何だかんだと買い物をしたため、手荷物で持ち帰るには荷物が多すぎ、箱詰めして宅急便で送らないといけない。今日はそれを発送するのが私の仕事になりそうだ。最近、ヤマト運輸さんで荷物を出す場合は店頭の端末で送り状を印刷するのが普通なのだが、アナログな妻は「できない」と胸を張って言う。なので、妻へのレクチャーもするつもりだ。

・・・

このところ、エコーでお腹の赤ちゃんが口唇口蓋裂であると診断された妊婦さんからのダイレクトに質問を頂いたりすることが比較的多い(もちろんメールやTwitterのDMでのメッセージを頂くことは大歓迎ですし、できるだけお役に立てるように返信させて頂いています。また秘密は必ず守ります)。

ふと、ダイレクトに質問をいただく方の何倍もの方が、「聞きたいことがあるけどできない・・・」と思われているのではないかと思った。私はこのブログの文章を「常体」(~だ。~である。)で書いていて少し堅苦しいというのもあって、ちょっと怖いイメージがあるかもしれない。得体のしれないブロガーに、メールアドレスやID、胎児の状態などを知らせてしまうのも気がひけるかもしれない。なので、少し記事の形にしておきたい。

胎児診断で口唇口蓋裂が発見されて、メッセージを頂くのは妊娠20~30週前後の妊婦さん。産科の医師から「口唇裂」「口唇口蓋裂」「みつくち」「としん」といった言葉で告げられ、初めてその病名でネットを検索してこのブログに辿り着いた、という方が多い。

そんな妊婦さんの不安の対象は数多い。まず、「他に大きな障害がないだろうか」ということ。これは医師でもない私には分からない。突然のことで動揺されて、お医者様のおっしゃることを聞き落としておられるかもしれない。まず、次の検査でお医者様のお話をしっかり聞いてみてほしい。できれば御主人と一緒に。

それからやはり、生まれてきた我が子を愛おしいと思えるのかどうかということ。これは大丈夫です、と言い切れる。画像検索などで症例の写真を目にして不安になると思うけれども、生まれた子は、父親の立場であっても本当に愛おしいと思えるものだ。ましてお母さんが可愛いと思わないはずはない。この点は安心してほしいと思う。

そして、妊婦さんがついつい悩んでしまうのが、この疾患の「原因」だ。口唇口蓋裂の原因は現在もハッキリしていない。遺伝的なものも関連しているらしいが、環境要因も多いようで、そのような小さな要因が積み重なって起きるのではないかと考えられている。だから、妊婦さんがあれこれ悩んだとしても、原因を見つけることはできない。赤ちゃんが口唇口蓋裂だったとしても、妊婦さんも旦那さんも、誰も悪くないのだ。ただ、1/500前後の確率の問題である。

お腹の赤ちゃんに障害があると診断された妊婦さんのショックはたいへん大きい。そんな奥さんを出産までしっかりサポートするのが御主人の役目だ。まずは妊婦健診には同行してあげてほしい。奥さん独りで産科医から胎児の障害について話を聞くのは辛いものだ。御主人がお医者様の話をしっかり聞き、大丈夫だと納得することで、奥さんも御主人を頼りにできるようになる。

口唇口蓋裂の治療は、その子が大人になるまで続く長丁場。そして、生まれてから口唇裂の手術(生後3~4箇月)までは特に忙しい。だとすれば、せめて産まれるまでの数か月間は、赤ちゃんとの対面を楽しみにして、なるべく穏やかに過ごして頂きたい。お母さんの気持ちがどの程度赤ちゃんに伝わるのかは知らないけれど、ストレスは少ないほうがいいはずだ。別に特別なことをする必要はない。お母さんがどれくらい楽しみにしているかを、お腹の赤ちゃんに語りかけてあげてほしいと思う。

生まれる前もしくは出生直後までには、御夫婦それぞれの親族にお子さんの障害についてお知らせすることになると思う。どんな反応が返ってくるのか・・・までは私には分からないが、そこで重要なのは御主人の姿勢だ。御主人の親族にはもちろん、奥さんの親族にもできれば御主人から疾患について説明をしてほしい。御主人が疾患とその治療についてしっかりと、堂々とした態度で説明することができれば、御親族も安心してくださるだろう。物事は、知らない人がわかるように説明できて初めて理解していると言えるものだ。

何度も当ブログでは書いているが、御主人は常に、奥さんの味方でなければならない。普通の妊娠でも出産は不安なもの。その上に赤ちゃんに障害があると診断されているのだから、そもそも平静を保っているだけでギリギリの精神状態であり、半狂乱になってもおかしくはない。御主人は、奥さんの不安を全て汲み取るくらいの気持ちで、何でも話を聞いてさしあげてほしい。

口唇口蓋裂は、治療に長期間かかるが治る疾患である。世間一般の方が思うほど完全に無かったことにはできないが、それでも、治療とリハビリを積み重ねていく過程で本人も家族も人間的に成長していく。私は、息子の障害がなければこれほど彼と向き合うことも無かっただろう。もちろん本人にとって手術をはじめとする治療は痛かったり辛かったりするものだ。だが、それを乗り越える過程で本人と家族は何かを得ていると信じている。

・・・

それにしても・・・1歳8箇月の男の子というのはこれほどイタズラするものなのか(^^;

あらゆる扉、スイッチ、モノに触らずに居られないらしい。寝てる時は天使だが、活動しているとちっちゃい悪魔だ。



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