2015年6月18日木曜日

生後778日目 ポコズママの会

また帰宅が23時とかになってしまった。まだ起きていて遊びたい息子の相手と自分の食事を両立させるため、息子用に敷き詰めたソフトマットの上で積み木遊びの相手をしながら、自分は夕食を食べるという作戦に出た。かつ、妻の話し相手もしながら。

話題は、お子さんを流産や死産、SIDSなどの新生児死で亡くされたお母さんに、どんな言葉をかけたらいいのか、どうしたら元気になるのかということだった。

産科の看護師として働いていた妻は、ベテランの産科医が臨機応変、お母さん毎に言葉と言い方を巧みに変えながら話しかけていた様子を見ていた。これは産科医の経験がなせるわざであり、誰でもできるというわけではない。

妻はもうひとつ、ポコズママの会というものを教えてくれた。テレビでやっていたのだそうだ。

流産・死産経験者で作るポコズママの会

コンテンツが充実していて、とても今の私には読みきることができないが、悲しい経験をされた方の心を癒やす一助にはなるのではないか。

・・・


息子は朝から「ネプリーグ」の録画に夢中だった。



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2015年6月17日水曜日

生後777日目 軽度の滲出性中耳炎、かも

2泊になるかも、と思われた東京出張だが、何とか1泊でおさまった。品川から18時台の新幹線に乗ると、22時過ぎには最寄りの駅まで帰ることができる。駅まで迎えに来てくれた妻の車に乗って、チャイルドシートの息子に「ただいま」を・・・言おうとするのだが、ベルトを外せと大騒ぎである。

帰宅して聞いてみると、昨日のうちに妻は、かかりつけ候補となる近所の耳鼻科で受診したようだ。前日の専門外来で、耳鼻科の先生に左耳の鼓膜が凹んでいると言われている。

その結果、左耳が軽度の「滲出性中耳炎・・・かもしれない 」とのこと。耳管の機能を調べる器具?でも、あまり結果は良くなかったそうだ。口唇口蓋裂の子は耳管の機能が弱いために滲出性中耳炎になりやすいのだが、ついに息子も・・・。

とはいえ、かなり軽度なので下手に投薬せずに様子を見ることになった。

妻の話は専門外来で再開したママ友のお子さんと息子が遊んでいた話題になり・・・

「あの様子を見ると、『育児支援とか保育園とかに連れて行ってあげなきゃ!』って思うのよね」

と言っていた。現在待機児童の息子のために、妻が託児所付きの看護師の仕事を見つけられるように協力しなくては・・・





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2015年6月16日火曜日

生後776日目 がんばれお父さん

昨晩はほぼ予定どおりに作業終了してホテルにチェックインすることができた。専門外来での息子の様子が知りたくて、ホテルの部屋で妻に電話をかける。

  • 前歯に隠れるように生えてきた2番目の歯は、「しばらく様子見」。
  • 言語療法では、発語が遅れているので声掛けなどの指導。
  • 耳鼻科では、片方の耳の鼓膜がへこんでいるので、かかりつけ耳鼻科を見つけるように、と。
というところまで聞いて、東京の知人の方との約束の時間。


・・・

案内していただいたお店は、銀座の「野田岩」。鰻の老舗である。非常鰻は、関西のそれとは違って非常に軟らかい。大変美味しくいただいた。

そして話題は、やはり子育てのことに。子育て世代の方から、よくご相談を受けるのだそうだ。

生まれたばかりのお子さんを亡くされた方のこと、あるいは生まれたお子さんに大きな障害があった方のこと。聞くほどに、親御さんのお気持ちを想わずにはいられない。

伝え聞くお父さん達の気持ちは、私には、全てとは言わないが・・・分かる気がする。

小さなお子さんを亡くされたお父さんには、どうか奥さんが少しでも元気になるように支えてあげてほしい。だけど、どんな言葉をかけたらいいのかは私にも分からない。妻が流産したとき、私も必死で言葉を探したが、どこにも答えは無かった。

障害を持つ子のお父さんは治療に大変前向きとうかがった。それは大変良いことだが、お子さんの治療には、お母さんの力がなくてはならない。産んだわが子に長い治療が必要な障害があると知らされたお母さんの、その心の傷は消えることはない。だから、まずは奥さんをケアすることだ。

「あたしがちゃんと産んであげていれば・・・」

私の妻も息子が治療や手術で泣き叫ぶたびにこう呟いた。どんなに理屈で母親に原因・責任はないと説明されても、感情は簡単に片付けられるものではないし、その気持ちは男性が論理で理解できるものではない。だからこそ、ご主人は奥さんに、声をかけ続けなくてはならない。大事なのは、ご主人が我が子に注ぐことができる愛情と同じくらいの気持ちを、奥さんに伝え続けることだ。

変わりばえのしない同じ言葉でも、奥さんにかけ続けてみてほしい。「いつもありがとう」でも「君といて楽しいよ」でも、相手が喜ぶだろうとその時に思う言葉を、何度でも繰り返し。そうしたらいつか必ず、奥さんは元気になるから。

父親ができる子育ては、どんなに子供に関わったところで、所詮間接的なものだ。

極論すれば、小さな子供にとってはお母さんが全て。難しいことはない。お母さんがニコニコしていれば子育ては大概うまくいく。だから妻を笑顔にする方法だけ、私は考える。



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2015年6月15日月曜日

生後775日目 東京出張と専門外来

6時前に駅まで妻に送ってもらい、今新幹線に乗車したところだ。例によって駅で息子に大泣きされたが、私も慣れてきたので笑顔でバイバイ。

駅に向かう車の中で、午後から妻が息子を連れて行く専門外来の話になった。気になるのは、前歯の後ろにちょこんと顔を出している二番目の歯のことだ。

妻も分かっている。頑張って聞いてくるわ、という言葉を聞いて頼もしく思う。

専門外来は、午後3時には終わるだろう。出張一日目の予定が終わったら、電話で聞いてみることにしよう。




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