- 前歯に隠れるように生えてきた2番目の歯は、「しばらく様子見」。
- 言語療法では、発語が遅れているので声掛けなどの指導。
- 耳鼻科では、片方の耳の鼓膜がへこんでいるので、かかりつけ耳鼻科を見つけるように、と。
・・・
案内していただいたお店は、銀座の「野田岩」。鰻の老舗である。非常鰻は、関西のそれとは違って非常に軟らかい。大変美味しくいただいた。
そして話題は、やはり子育てのことに。子育て世代の方から、よくご相談を受けるのだそうだ。
生まれたばかりのお子さんを亡くされた方のこと、あるいは生まれたお子さんに大きな障害があった方のこと。聞くほどに、親御さんのお気持ちを想わずにはいられない。
伝え聞くお父さん達の気持ちは、私には、全てとは言わないが・・・分かる気がする。
小さなお子さんを亡くされたお父さんには、どうか奥さんが少しでも元気になるように支えてあげてほしい。だけど、どんな言葉をかけたらいいのかは私にも分からない。妻が流産したとき、私も必死で言葉を探したが、どこにも答えは無かった。
障害を持つ子のお父さんは治療に大変前向きとうかがった。それは大変良いことだが、お子さんの治療には、お母さんの力がなくてはならない。産んだわが子に長い治療が必要な障害があると知らされたお母さんの、その心の傷は消えることはない。だから、まずは奥さんをケアすることだ。
「あたしがちゃんと産んであげていれば・・・」
私の妻も息子が治療や手術で泣き叫ぶたびにこう呟いた。どんなに理屈で母親に原因・責任はないと説明されても、感情は簡単に片付けられるものではないし、その気持ちは男性が論理で理解できるものではない。だからこそ、ご主人は奥さんに、声をかけ続けなくてはならない。大事なのは、ご主人が我が子に注ぐことができる愛情と同じくらいの気持ちを、奥さんに伝え続けることだ。
変わりばえのしない同じ言葉でも、奥さんにかけ続けてみてほしい。「いつもありがとう」でも「君といて楽しいよ」でも、相手が喜ぶだろうとその時に思う言葉を、何度でも繰り返し。そうしたらいつか必ず、奥さんは元気になるから。
父親ができる子育ては、どんなに子供に関わったところで、所詮間接的なものだ。
極論すれば、小さな子供にとってはお母さんが全て。難しいことはない。お母さんがニコニコしていれば子育ては大概うまくいく。だから妻を笑顔にする方法だけ、私は考える。
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