2013年6月14日金曜日

生後43日目 1箇月健診/凍結受精卵保存終了

午後から1箇月健診のために、出産した病院へ行くことになっているが、その病院へ行くのには、もう一つ目的がある。不妊治療でお世話になった先生にお礼を申し上げ、凍結受精卵の保存終了をお願いすることだ。

以前の記事にも書いたが、 長い不妊治療を経て息子を授かった私達としては、受精卵の保存を終了してしまうことには心理的な抵抗が大きい。あの時の受精卵の一つが偶然に選ばれて、こうして息子として授かった。残りの、今凍結保存されている受精卵も、ほとんど違いはなかった。



しかし、私達の年齢と妊娠中に激しい悪阻に苦しむ妻の体質を考えれば、その受精卵をもう一度移植することは現実的ではない。息子をしっかり育てていくという覚悟も込めて、今日保存終了をお願いするつもりだ。学術的な研究に使用されるのであれば同意しようと思う。そして、この日を覚えておこう。

出産後に不妊治療の先生にお会いする場合には、周囲に細心の注意を払わなければならない。不妊治療中の方々の隣で赤ちゃんを抱いて待つなどということは、絶対にしてはならない。不妊治療中の女性は、様々な不安と必死で闘いながら辛い治療に耐え、長い待ち時間をひたすら待っているのだ。

私が1箇月健診について行くのには、妻一人で不妊治療の先生にお会いできるようにするため、というのが大きな理由である。妻がIVFで待っているあいだ、私が離れた場所で息子の面倒を見る。これなら他の不妊治療中の女性に不快感を与えずに済む。

妻は昨晩、IVFの受付で出すメッセージを大きな付箋紙に書いていた。内容は「凍結受精卵の保存について、先生とお話したい」ということだ。これは、受付で声に出すと不妊治療中の女性に聞こえてしまうかもしれないから、という妻の配慮である。彼女はこの不妊外来でも看護師として働いていたし、患者としても何年も通っていた。だから医療者側の事情も患者の気持ちも熟知している。息子の育児が一段落したら、また看護師として経験を活かしてもらいたい。

・・・

午後1時、病院の最寄りの駅まで車で迎えに来てくれた妻と合流。健診は朝からだったが、不妊外来や産科の検査は午後になるので、検査の途中で外出して迎えに来てくれた。ところが車中で聞いてみると、既に不妊外来も産科も終わっているという。偶然なのか、どちらも非常に早く順番が回ってきたらしい。では不妊外来にはどうやって行ったのかと聞くと、知り合いのベテラン看護師さんがおられて、あやしてもらっていたらしい。

1箇月健診で計測してもらったところ、体重は4710gであった。小児科の先生にもしっかり発達していると太鼓判を押してもらい、まずはひと安心である。予防接種については、やはり2箇月の誕生日からが原則だと言われた。まあこれは仕方ないところか。





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