最近15年以内に子育てをした事がある方ならば、乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)という言葉を聞いたことがあるだろう。字のとおり、それまで元気だった乳幼児が突然死亡するケースである。ほとんどの場合1歳未満で起きるが、稀には1歳を過ぎても起きることがある。
原因は分かっていない・・・というより、原因不明の乳幼児の突然死をSIDSと呼ぶのである。
統計的な調査で、うつぶせ寝、両親いずれか(または両方)の喫煙がある場合にはSIDSの発生頻度が高いことがわかっている。
乳幼児突然死症候群(SIDS)について|厚生労働省
上記のページでは「(3)できるだけ母乳で育てましょう」ともあるが、母乳がじゅうぶん出ないとか、お母さんが服薬の必要があるといった事情があることも多い。人工乳がSIDSの原因だということではないのだし、うつぶせ寝や喫煙のリスクと同列に語るべきではないだろう。
私の息子は今日で1歳9箇月になるが、1年くらい前まではSIDSが心配だったことは事実である。
口唇口蓋裂の影響で生まれた直後から入院扱いだった息子には、他の子よりも長くモニターが付けられていた。心拍やSpO2に異常があれば警告音が発せられるので、その点では安心だった。退院後に家庭でも使えるような製品がないか調べたが、その時には見つけることができなかった。
昨日、10年くらいのお付き合いになる方の知り合いの娘さんが、生後わずか1箇月でSIDSで亡くなったということを知った。授乳後お子さんが眠り、ほんの少し家事をしている間に呼吸が停まっていたということらしい。ご両親のご心痛は計り知れない。冥福をお祈りするばかりである。
日本では、年間約150人の赤ちゃんがSIDSにより亡くなっている。この数字の外に、幸い生命を取り留めたケースもあるだろうし、SIDSが心配で神経をすり減らしている親御さんはもっと多いだろう。
原因を知って予防することができないのならば、やはり心拍や呼吸の異常を即時に知ることが重要である。迅速な対処で回復する可能性がかなりあるからだ。あらためて調べてみたところ、以下のサイトのベビーモニターが目に留まった。
Sproutling Baby Monitor
日本語の紹介記事へのリンクも載せておこう。
赤ちゃんが何分後に起きるか予測するウェアラブルモニター Sproutling Baby Monitor、予約受付開始 - Engadget Japanese
【忙しいママたちの救世主登場?】赤ちゃんの体温・心拍数・起きてるか寝てるかを知らせてくれるベビーモニターがスンゴイ!! | Pouch[ポーチ]
公式サイトでは残念ながら初回分は売り切れである。「JOIN WAITLIST」のリンクから、購入可能になった場合に通知を受けるように設定することができる。おそらくこの待ちリストの登録状況も勘案して製造計画を立てるだろうから、多くの人が登録すればそれだけ早く次回分が製造される可能性がある。なので自分のメールアドレスを使って登録した。
無線を使っているので日本で使用する場合は技適の問題があり、個人輸入して使用すると最悪の場合電波法違反で摘発される可能性が・・・ゼロとはいえない。どこか日本の大手企業(ピジョンとか)が技適申請含めて代理店業務を行い、このような製品が手軽に使えるようになってほしいと思う。
・・・
昨晩の息子は、日中にほとんど眠っていなかったせいか、私が帰った頃には意識朦朧。強引に風呂に入れて眠った。体重は計れていない。
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SIDSの件、取り上げていただき本当にありがとうございます。 自分のブログでは、本来読んで欲しい方に届かないと思っていました。 ベビーモニターは、できれば通信会社等が、積極的に各キャリアのユーザーにレンタルなどで供給してくれたらと考えます。 通信費用は、日本ほど高額な国はありません。 それ自体が各家庭に負担になっているのですから、その程度の社会貢献をしても当然のように思えます。 儲けてばかりでは、企業として如何かと思うのですね。 今晩、自分も予約します。
返信削除今後もこの様な紹介をお願いたします。
東京の老人より
おはようございます。
削除あらためて探してみますと、この1年くらいでリストバンド型の心拍モニター(フィットネス用)は沢山発売されていることがわかりました。
赤ちゃん用に少し改良することですぐにでも販売できるような気がします。メーカーに提案メールでも送ってみようかなんて思ってもいます。
是非お願いしたいですね。 私も何かお手伝いできる事があればやりますので。 また、同じようなものでお勧め品があれば、是非ご紹介下さい。 身近に近く出産される方が居られるので、よろしくお願いいたします。
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