2014年7月19日土曜日

生後443日目 言語発達を心配するお母さん

夕方、自宅最寄りの駅を出ると妻が息子をチャイルドシートに乗せて迎えに来ていた。ちなみに駅から自宅までは徒歩4分。どうしたのかと思ったら、妻の実家(青果市場)に果物を買いに行くという。最近お世話になっている親戚・知人に持っていくためだそうだ。

車内での妻の話によると、今日は妻の実家に近い子育て支援に息子を連れて行ったそうだ。そこは人数が多く、20組くらいの親子が来ていて、息子は騒がしさに驚いて最初の頃は泣いていた。しかし、そのうち慣れて遊びだした。

そうしているうち、他のお母さんに話しかけられた。1人目は、片言の日本語で喋る、見た目はインドネシアかフィリピンから来られたようなお母さん。お子さんは6箇月で、小柄なほうだが身体発達が早く、元気いっぱいだったそうだ。その方に「一人目デスカ?」と聞かれ、「上にお姉ちゃんがいます。大学生の・・・」と答えたら、のけぞって驚かれたらしい。「オ若ク見エルカラ、ビックリシマシタ」と、妙に日本人っぽいフォローをされたと言っていた。日本での初めての子育てで、気軽に話せる友達が欲しいのかもしれない。

もう1人のお母さんは、息子と同じ1歳2箇月の男の子を連れていた。そのお子さんは言葉、というか発声が無くて、とても心配しているのだそうだ。私達は息子の口唇口蓋裂の治療の一部として、リハビリや言語聴覚士の先生に頻繁に診察してもらっていることもあり、言語や構音に関して一般の方よりは関心がある。なので、そのあたりの悩みは共感できる部分がある。

そのお母さんは、お子さんの言語の発達が気になって、病院のリハビリには通うものの、他の外出はあまりできないのだと言う。外で会った人に子供に話しかけられると、反応が少ないことで変に思われるのが辛いとか、そんな気持ちはわからなくもない。しかし、それでは子供の発達に良くはないと、頑張って子育て支援に来て妻に話しかけた、ということらしい。

私達は生まれる前から子供の障害が分かっていて、出産前からそれと向き合い、出生直後から治療を第一優先にしてきた。多くの専門家と家族・親戚・知人の助けを得て、同じ病気のお子さんの親御さんと励まし合いながら進んできた。正直、生まれた時に何の問題もないお子さんを見ては少しだけ羨ましいと思ったこともあるが、子供の障害を通して学んだことや得られたものはそれよりはるかに大きい。障害はないに越したことはないが、障害があるからといってマイナスばかりではないということは分かるようになった。

言語発達を心配されているお母さんの気持ちは、私達で言えばエコーで口唇口蓋裂と診断された時の気持ちに近いのかもしれない。今は不安ばかりなのだろう。しかし口唇口蓋裂も言語発達障害も、治療は長丁場。お母さん一人で抱え込まず、色んな人に相談し助けを借りて、育児を楽しめるようになってほしいものだ。

それにしても妻は行く先々で様々なお母さんに話しかけられるようだ。今の子育て世代から見ると10歳くらい上で「昭和のお母さん感」が漂っているせいなのか、あるいは元看護師の雰囲気がそうさせるのか・・・。

・・・

昨日の息子は、やたら賑やかだった。帰宅してからも台所から妻が「今日の出来事」を私に話してくれるのだが、息子がずっと手を口の前で動かして「ウワウワウワウワ~」とやっているので、妻に「ご~め~ん、まっ・た・く、聞・こ・え・な・い」と謝らなないといけないくらいだ。でも、こうして大きな発声ができるということも有難いことなんだな・・・。


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2 件のコメント:

  1. リラクマコ2014/07/21 15:12:00

    たぶん、息子さんも、今日の出来事を、お父さんに話してるのでは?(笑)うちも、外出先から帰ると、たくさん声出しました。赤ちゃんのとき、入院中はパパが、来るとうるさいくらい「ねーねー聞いて聞いて」って、感じでした。それは5才の今も変わりません。

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    1. おはようございます(^^)
      昨日もお出かけのあと、寝るのかと思ったら「フワァ」「ヒャァ」「ママー」と賑やかでしたから、彼なりに感想を述べてるのでしょうかね。こちらの言うことも段々わかってきて、面白い日々です。

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