2015年1月15日木曜日

生後624日目 子育てはタイヘン、だけど楽しい/脳死の女児、臓器提供

飛び込みの見積依頼と問い合わせが重なった昨日。いつもより1時間ほど遅くなりそうだと妻にSMSを送ってから残業し、1時間遅い電車に乗ってもう一度SMSを送る。
「XX:XXの電車です。バスの時間は分かりませんが、遅くともXX:XX頃には家に着きます」
すると1分後、「駅に迎えに行く」と返信があった。これは、夕食を外で済ませようということだな。

駅のロータリーで待つこと数分、チャイルドシートに息子を乗せて妻がやってきた。そのまま駅から1kmほどのセルフサービスの食堂に入る。

妻が自分の食事をとりながら息子に分けて食べさせているあいだに、私は早食いで済ませるのが習慣になっている。自分が食べ終わったら息子の世話を交代して私が食べさせる・・・のだが、ある程度食べるとお腹がいっぱいになったのか、自由にさせろと騒ぎ始めた。

というわけで妻が食べ終わるまでのあいだ、ほとんど暴れているような息子をなんとか落ち着かせようと頑張るのだが・・・全く静かにならない。その後食べ終わった妻が抱っこすると途端に落ち着くから、父ちゃんは立場がない(T_T)
「もう、父ちゃんが一生懸命してくれてるのに あんたは」
まあ、幼児にとっては 母親>>超えられない壁>>父親 なので・・・こんなもんでしょう。。。

そこから帰る道すがら、息子は光る看板や電飾を見てワーとかミャーとか言っている。
「子育てって楽しいなぁ。体力的にはタイヘンだけど
妻が運転しながら言う。
「お姉ちゃんの時とは違う?」
「全っ然違う。男の子と女の子という違いもあるだろうけど、その子によって全然違う。まあ何しろカワイイから、何か楽しい子育てしてるなぁって感じ。色々タイヘンだけど
タイヘンだけど楽しいと彼女が感じているのなら、とりあえずここまでは夫・父親として合格点だろうか。

・・・

幼稚園に入ったばかりの女の子が突然、原因不明の拡張型心筋症と診断され、心臓移植を待っていたが、ドナーが見つかる前に重い脳梗塞を起こして脳死状態となった。御両親はお子さんの臓器の提供を申し出たそうだ。

6歳未満女児脳死判定:両親の談話全文 - 毎日新聞
娘がほぼ脳死状態にあると分かった時に私たちは、心臓移植待機中のことを思い出しました。国内では臓器提供が少ない現状を強く感じておりましたので迷わず 娘の臓器を、移植待機されているお子様やそのご家族様のために提供したいと申し出ました。私たちは娘が発病してからの3カ月間、暗闇の中にいました。同じ ようなお気持ちの方に少しでも光がともせられたらと思っております。
お嬢さんの御冥福をお祈り申し上げる。

そして、尊い判断をなされた御両親の心中を察すると、胸が痛む思いだ。

ただ、談話から補助人工心臓に関する部分が移植ネットにより削除されていたようでもある。

移植ネット、両親のコメント一部削除 女児の臓器摘出 - ニュース - アピタル(医療・健康)

 《今回の娘の死によりお伝えしたいことがあります。それは小さい子に、リスクの高い一時的な簡易の機械しかつけられないという今の日本の現状です。子供用の補助人工心臓は海外では何年も前から使われているのですが、日本では使用の許可が下りておりません。

 他のお子様とご家族に同じことが起こらないためにも一刻も早く改善して頂きたいと心から願っております。

 それが、娘が命をかけて私たちに伝えたかったメッセージではないかと思っております。》
私は医療関係者ではないので、小児へ適用できる補助人工心臓にどのようなものがあるか全く知らないし、このケースにおいてどういう機器を使うのがベストであったのかもわからない。現場では技術と法律・規則のできる範囲内で最大限の努力がなされたのだろう。しかしながら、御両親のコメントにあるような状況が少しでもあるのならば、今後改善してもらいたいと思う。

・・・


超元気な息子だが、今朝起きてみると、若干右目の下瞼が腫れているようだった。妻によると少しだけ目ヤニが出ていたそうだ。痒がったりしないので、やはり様子見中。



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