お産の後、数年たって子どもが育ったのを見せに行きたいけど迷惑かしらって相談を時々受けるのだけど、大変なお産でもそうでなくても、育った姿を見せに来てくれるのは嬉しいものです。時間がなくて一瞬しか言葉をかわせないこともあるけど、その一瞬でモチベ上がってやっていけたりするものでして
— タビトラ (@tabitora1013) 2015, 4月 23
そしてふと、息子が生まれた病院でお世話になった2人の先生のことを思い出した。お一人は産科の先生。この地域では屈指の実績を持つ超ベテランの先生だ。難しいお産になりそうな妊婦さんを含めて、多くの方がこの先生を頼っている。高齢出産だった妻もその一人。
息子が口唇口蓋裂であると胎児診断をしてくださったのもこの先生だ。原因は悪阻の栄養不足かと気にする妻に、「関係ない。確率の問題」と簡潔に答えていただいた。
予定日まであと10日ほどの検診で胎児心拍が下がっているという診断を受け、急遽陣痛促進剤を使用してお産を開始。足掛け3日、54時間かかって息子は生まれた。この時の判断のおかげもあって、口唇口蓋裂以外には何の障害もなかった。
もう一人は不妊治療の先生。この方も数百キロ遠方からでも患者さんが頼って来られるエキスパートだ。3年にわたる不妊治療の間、妻を診ていただき、最終的に息子を授かることができた。いくら感謝してもしきれない。
息子の口唇裂手術が終わってしばらくした頃、妻がこの先生達に御礼に行きたいと言った。お二人は同じ病院だ。
「うん、いいね。でもIVF(体外受精)センターにこの子連れて行くのは・・・」
「分かってるわ。産科で挨拶したあと、友達に預けて、一人で写真持って行ってくる」
IVFセンターでは、不妊治療中の女性がずっと長時間待っておられる。そこに乳児を抱えて行くような無神経なことはできない。
そして当日。私は仕事を休むことができず、妻だけが行った。
産科の先生には、ほんの一瞬会えたそうだ。「うん、おっきいね!」と笑顔で言ってもらえた。
不妊治療の先生には、受付で声に出さなくて良いようにメモを渡して少しだけ面会。写真を御覧になった先生はにっこり笑って「(写真を)見せてくれてありがとう」と言ってくれたそうだ。
お二人とも超ベテランの医師だから、元妊婦が御礼の挨拶に来てもモチベーションに大きな影響はないのかもしれない。だが少しは、充実感のようなものを持ってくださったのではないかと思っている。
・・・
息子は昨日も大好きなお庭で遊んでいた。
妻の携帯に保存された画像の日付を見ると、午前と午後に1回ずつ庭に出て遊んだようだ。妻は紫外線アレルギーがちょっとあるので、大丈夫かな・・・?
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