日中は何も連絡がなかったので、予定どおり電車で最寄りの駅まで行き、小児病棟に上がるエレベータに乗る。玄関でカートを持って行こうかと思ったが、妻のことだから準備しているような気がしてやめておいた。
小児病棟に上がると、ロビーにいきなり妻と息子がいた。口唇口蓋裂で、鼻の修正手術をした5歳の女の子と何やら楽しそうに話している。息子はカートの荷台の上に座っている。妻がカートを持ってきて準備しているだろうという予想は半分当たって半分外れた。
「お鼻の手術痛くなかった?」
「痛くなかったよ。目が覚めたら全部終わってたから、へーき」
「えらいわねぇ・・・。こんど小学校でしょ? ランドセルはもう買ってもらったの?」
「うん」
「何色かな? えっと、ピンク?」
「ううん」
「水色?」
「えっとね、茶色」
「わ、かっこいい。シックね」
「シックって何?」
「・・・えっと・・・」私が横から
「落ち着いた、みたいな」ロビーでお父さんが買い物して帰ってくるのを一人で待っていたその女の子は、本当に可愛いし、発音もしっかりして、まるで普通。ご両親がしっかり治療と子育てをしてきたことが窺われる。
やがて戻ってきたお父さんに、妻が鼻の修正手術の時期を聞いていた。だいたい小学校入学前の秋が多いらしい。
病室に荷物を取りに行くと、軟口蓋裂の女の子はすでに退院していた。経過順調で4時か5時くらいに帰ったよ、と妻。同室のあと2組の方にも挨拶して、私達も退院した。
・・・
病院の近くで食事をとったあと、車の中で色々と話しをしたが、一番気になったのは直前に熱が出て手術延期になった妻のママ友のお子さんのことだ。昨日受診に来ておられた。
「手術は来年1月中旬だって(>_<)」
「うわ、2か月もある」
「何とか年内になりませんかとお願いしたらしいんだけど、全く空きがありませんと」
「1歳8箇月になってるよね。今でも発達早いから、その頃に手術となると、さらに手に負えないかもよ」
「うん。。。更に、1月はあの戦力外さん(※)も入院するらしいの」 ※旦那さん。
「え? あ~、糖尿病がらみ?」
「そう。自己管理ができてなくて透析一歩手前らしいの。で、ヘタすると1箇月入院」
「まじかぁ。。。戦力外ならまだしも足を引っ張っちゃいかんよな・・・」
「でも、毎度占い師に何歳まで生きるか聴くんだけど、いっつも83までって言われるらしいよ」
「病気持ちながら長生きするんだ・・・(^^;;;」家庭の事情も人それぞれ・・・
時間が少し遅くなったが、久しぶりに息子を家のお風呂に入れることができた。二重あごがなくなったので体重は減っているかと思ったが、夕食を大量に食べていたため11.5kgだった。
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無事退院おめでとうございます。点滴のチューブを取り付けたまま動きまわるなんて、びっくりしました。 子供は、ずっと寝ていてくれませんから、付添いの奥さまも大変だった事と思います。 勿論クラッパさんも、仕事の調整も含めお疲れさまでした。 連休は、家族でゆっくりできると良いですね。 僕ちゃんは、大人しくしていないでしょうけどね。
返信削除冷え込んできています。くれぐれも風邪等引かれませんように。
東京の老人より。
おはようございます。
削除おかげさまで無事退院となりました。
昨日からやっと普通の生活に戻りましたが、なんだかどっと疲れが出ております。
連休の半分くらいは引っ越しの準備になると思います。そして来週は1泊2日で東京出張(26・27日)があり、あっという間に11月が終わります。。。
退院おめでとうございます。
返信削除入院中、お熱がでたりとハラハラしておりましたが(勝手に私が笑)、無事に退院できて何よりです。
手術関連の記事をまとめられているとのこと、楽しみにしております。そのなかに、奥様が用意されている退院後の食事についても記載していただけると助かります。
アデノに感染し、延期になられたご家族も早く手術できると良いですね。というネーミングセンスは、秀逸です笑。また、そのお母様もご主人のことを笑いにできる逞しさ、強さに脱帽します。わたしも逞しい母親になって、息子の手術を乗りきりたいです。
おはようございます。比較的短かった入院ですが、やっぱり疲れました。
削除退院後の食事ですね。了解いたしました!
そういえば昨日ママ友さんの話題になったのですが、妻の話によるとママ友さんは「あんな戦力外でも、居なかったらこの子たちに会えなかったんだと思うとね、これが私の人生かなぁって」とおっしゃっているそうです。なんだかすでに悟りを開いているような(^^;;
息子さんの手術もきっとうまくいきます。頑張ってください!
退院おめでとうございます!経過も順調で良かったです。この戦力外のお父さんは論外ですが、うちも紙一重ですよ。確かに病院まで運転はしてくれますが、それ以外は私に任せきり、任せるのなら、話して聞いて欲しいのに、うわのそら…最近は返事もないこともあります。今日は、ちょっと遠出で運転ムリさせたのに、早く寝ずだらだら起きてるから、早く寝たら?と言ったら軽く逆切れされました。寒い部屋でだらだらうとうとしたら風邪引くし引いたら息子にうつるし自己管理もしません。だから、いろんな戦力外の旦那さんって世間にたくさーん、います。クラッパさんは珍しいくらいのイクメンですね。奥さん羨ましいです…
返信削除こんにちは(^^)
削除Twitterのほうでもご主人を「戦力外!」と言い切られるフォロワーさんがおられまして(^^;;;;、病院へ同行もされたこともないとか。。。
何で参加しないかなぁ・・・きっかけを掴み損ねてる?
誤解を恐れずに言いますと、息子の通院・治療・手術にがっつり関わるのって「面白い」んですよね。もちろん障害はなかったほうが良かったんですけど、持って生まれてきたんだから、受け容れて何とかプラスに持っていきたいわけです。その課程にはやりがいを感じます。とはいえ、息子の育児・治療に関する仕事量で言えば全然妻にかなわないわけで、「サポート」レベルにしかならんのですが。