昨晩妻と話したのは、不妊治療から心拍が確認できて、悪阻が激しくなってきた頃のこと。それから、まだ凍結保存してある残り2つの受精卵のこと。
昨年の夏の不妊治療の時の受精卵は合計5個。そのうち3個の分割状態が良く、1個を選んで戻したの去年の8月だった。それまでも何度も戻しては着床しなかったので、着床しなかった時に備えて残り2個は凍結保存されたままとなった。ほぼ妊娠全期間に渡る激しい悪阻と、足掛け3日間・54時間の陣痛を乗り越えて息子が生まれた今、保存されている受精卵をどうするかそろそろ決めるべき時期だ。
受精卵の画像やスケッチを見なおしながら、あの時の受精卵のうちの一つが、こうして息子になったのだと思うと、廃棄してしまうことはやはり心理的抵抗が大きい。しかし、妻の体力や年齢を思えば着床確率は低いし、着床したとして、もう一度あの壮絶な状況を体験させたいとは思わない。
一方、考えたくないことだが、息子に万が一のことがあったら?ということも頭をよぎる。
結局、来月初めに不妊治療の先生にお会いするときに、保存終了をお願いすることにした。それがケジメであると思うし、息子を育てあげるという覚悟だ。もし研究目的で使用されることがあるなら、同意する。不妊・あるいは他の疾患の研究の一助となるならば、それも供養の一つになるはずだ。私たちは、息子の誕生日と同じように、受精卵の保存が終了した日を覚えていたいと思う。
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会社へ家族異動届を提出する際に必要な住民票を、妻が市役所で取得して車で会社まで持ってきてくれた。異動届を出した上で、被保険者有資格者証かそれに準ずる書類をもらっておけば、保険証ができるまでの期間、代わりに使用することができる。これは明日作ってくれるから、明後日の医大附属病院での診察に使えるだろう。ちょっとギリギリだったが。
娘の奨学金申請のために、所得証明の取得も必要なのだか、今年度分は明日からの交付なので、また明日も妻に市役所通いをしてもらわなくてはならない。幸い体調はかなり良いらしいのであまり心配はしていないが、まだ産後10日。無理はさせられない。
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今日は私と妻で、シリンジにそれぞれ1本ずつチューブ経由で授乳した。合わせて65cc。注入に合わせて、保湿剤のジェルを付けた小指を口に入れてやるようにした。せめて何か吸ってるような感じにしてみたかったのだが、当の本人はほとんど寝ていたようだ。今日の体重は3283g。順調に増えて出生時体重を超えた。
現在の心配事といえば明後日からの授乳だが、医大附属病院で診察してもらう前にあれこれ考えても仕方がない。今できることをやるだけだ。
障害学を専攻している大学生です。
返信削除たまたまこのブログに辿りつきました。
まずはご出産おめでとうございます!
奥様と娘さんをほんとうに愛していられることが伝わってきます。
このご家庭に生まれた息子さんは幸せですね。
今の医学・リハビリは日々進展していますし、
息子さんが少しでも過ごしやすい状態・環境を作り出すことができると思います。
残念なことに、障害に対して好奇の目を向けたり、心無い言葉を言う人もいます。実際自分もいつも悔しい思いをしています。
けれどそれ以上に、親身になって寄り添って理解し支援しようとしてくれる人もいるのですよね。
息子さんが小学校に入学する頃には私も、人の助けになれるような仕事ができてるのかなあ等・・色々思いを膨らませてしまいました。
息子さんにたくさんの幸せが訪れますように。
奥様もお身体どうぞご自愛くださいね。
障害学専攻の大学生さま
削除ありがとうございます。
身内の中にも手術を急かす人が少し居たりしますけれど、意外と大丈夫というか・・・まさに案ずるより産むが易し、でしょうか。
色々とアドバイスを頂いた産科・小児科の医師・看護師・保育士・言語聴覚士の皆さんにはとても感謝しています。医は仁術と言いますが、仕事を超えた尊い仕事だと思います。
現在学生さんでいらっしゃるということは、私より20以上お若いのでしょう。その頃の私と違って、素晴らしい道を選ばれましたね。その分、色々と苦しいことがあると拝察いたしますけれど、どうか一歩ずつ進んでいってください。