2014年10月10日金曜日

生後526日目 村上春樹氏、ノーベル賞ならず

もはや毎年の恒例行事のようになっているが、今年も村上春樹氏はノーベル文学賞の有力候補と言われながら、受賞することはできなかった。この際、あと20年くらいずっと有力候補にあがり続けるというのはどうだろうか。1回受賞するより難しいことだろう。

などと書くと村上氏の本を読んだことがあるかのようだが、実は「ノルウェイの森」とか「1Q84」など含めて全く読んだことがない。その他、タイトルだけ知っているのは「スプートニクの恋人」「海辺のカフカ」くらい。専門書ではなく、文学作品を読めるくらいの余裕が出るのはいつのことやら・・・

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昨日は私の誕生日で、ちょっと退社時間は遅くなったものの、駅のワッフル屋さんの閉店時間には間に合ったので、ワッフル10個入りセットを買った。妻の誕生日に買って帰って非常に好評だったものだ。


冷凍してあって、やや解凍しかけたくらいで食べるとシャリシャリとした食感が楽しめて美味しい。息子は冷たいのを面白がっていた。妻が3つ、私が2つ頂いて、もう一度冷凍。おそらく今日の日中には無くなっているだろう。

明日からは3連休だが、台風が接近している。13日頃に九州、14日頃に近畿の予報だ。西日本の方はなるべく連休の前半に用事を済ませておいたほうがいいだろう。



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2014年10月9日木曜日

生後525日目 昭和大学が口唇口蓋裂医療チームをマダガスカルへ派遣

今年も昭和大学のチームがマダガスカルに行き、口唇口蓋裂の治療に当たるそうだ。

口唇口蓋裂医療協力のため、マダガスカルへ――昭和大学が医療チームを現地へ派遣
 日本国内では年間約1,000人の乳児が治療、手術を受けている。顔面に変形があるため、いじめを受けたり、学校に行けない、友達ができない、結婚や就職ができないなど、偏見や差別の対象となっていることがある。
 アジアやアフリカの国々では、貧困などにより、十分な保健医療サービスや治療を受けられない子どもたちがたくさんいる。昭和大学マダガスカル口唇口蓋裂医療協力では、一人でも多くの子どもたちが手術を受け、元気な笑顔が戻るよう支援を行う。
日本では年間1,000人の「乳児」が治療、手術を受けているとある。乳児とあるので生後3~6箇月前後で行う口唇裂手術のことだろう。一方、日本の出生数は年間103万人である。

日本の出生率と出生数をグラフ化してみる(2014年)(最新)

日本では口唇口蓋裂で生まれた赤ちゃんのほぼ全員が口唇裂手術を受けると思われる(ただし、心臓やその他の合併症等、他に優先度の高い治療がある場合は後回しになることもあるだろう)。すると、口唇口蓋裂の発生確率は1,000/1,030,000≒1/1000ということになる。これは、私が書籍などで得た情報の1/500~1/800よりもやや低い数字だ。まあ、「乳児」の定義にもよるので、最近の口唇口蓋裂の発生率が下がっている・・・とは、一概には言えないだろう。

昭和大学病院は、口唇口蓋裂の子を持つ親であれば多くの人が知っている、日本国内での口唇口蓋裂治療実績トップの病院である。国内の症例だけでなく、こうして海外に出てさらに多くの症例を治療することで、医療チームのスキルアップができるのだろう。国際協力にもなることだし、続けてほしいものだ。

昭和大学病院形成外科・主な対象疾患

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咳の頻度が少しずつ下がり始めた息子。まだタンクトップ?と思われるかもしれないが、半袖Tシャツを着せると汗だくになるくらい暑がりだ。
これがちょうど1年前、2013年10月8日の息子。口唇裂の術後3週間ほどなので、レティナと抑制筒つきである。寝返りとかする気配が無かったので、今思えば楽な方だった気がする。活発なお子さんの抑制で大変・・・といったつぶやきを目にすると、確かにあの時にゴロゴロ寝がえりされたらかなわなかっただろうな、と思う。。。


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2014年10月8日水曜日

生後524日目 H2Aとノーベル賞

昨日は、日本の科学技術が大きく評価される事が2つあった。1つはH2Aロケット25号機によるひまわり8号の打ち上げ、軌道投入の成功。もう一つは青色LEDの開発での、日本の物理学者3名のノーベル賞受賞である。

H2Aロケットに関しては25回中24回の打ち上げ成功となり、成功率は96%となった。民間企業(三菱重工業)が主製造事業者となっていることと相まって、世界に誇るべき成果である。今後の日本企業の活路の一つが、こうした超精密かつ重厚長大な製品・施設・インフラの受注である。家電製品のように容易にはコピー出来ない(安易にコピーすると某国の高速鉄道のようなことになる)モノを作ることで、長期間競争力を維持できるだろう。

ノーベル物理学賞は南部陽一郎さんら3名が2008年に受賞して以来、6年ぶりの受賞。青色LEDの実用化で革命的な発明をしたことが受賞理由だ。これにより光の3原色が揃い、世界中の照明が一気にLED化して消費電力が下がり、省資源に貢献したことは言うまでもないだろう。波長の短い青色レーザーにより、光記録媒体の容量が格段にアップしたことも重要である。

こうした成果は同じ日本人として誇らしいものだが、H2Aにしろノーベル物理学賞にしろ、長年に渡る愚直な研究・努力が結実したものであり、そうしたことに思いを致さず、ただ日本製だから、日本人だからという理由で喜び、祭り上げる風潮にはいささか疑問を感じるところだ。

私の娘は何故か応用化学分野の学部に進学したので、うまく行けば化学(科学)分野の基礎・応用研究に携わることができるだろう。何か賞が取れたらすごいけれど、地道な努力を積み重ねて、何か社会の役に立つモノを一つでも作ってくれたら、と思う。若い人は自分がやりたいことは何か?で将来を考えるけれど、たまには自分ができることは何か?で考えてみてほしい。娘にも時々そう言っている。

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さて、息子。熱は平熱に下がったが、まだ咳が残っている状態だ。
とはいえ、それ以外は全く元気。暴れまわるという表現がぴったり。体重はちょっと戻して11.2kg。



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2014年10月7日火曜日

生後523日目 奥山佳恵さんの体験談(ダウン症児の出産・育児)

昨晩は珍しくバラエティ番組を視聴した。TBS系列の「私の何がイケないの?」である。司会の江角マキコさんの周辺のゴタゴタには特に興味が無いのだが、昨晩の放送では、女優の奥山佳恵さんが、次男のダウン症候群を番組内で告白し、出産から現在の子育ての様子を紹介する、ということだった。

奥山さんの話に至るまでに、虫を極端に怖がる赤井英和やら大酒飲みの布施博といった、心の底からどうでもいいと思える話題が続くが、妻はそういうのも嫌いではないらしく笑いながら観ていた。

さて、奥山さんの次男は現在3歳で、奥山さんが37歳の時のお子さんである。統計的に、母親の出産時年齢が上がるほどダウン症候群の赤ちゃんが生まれる可能性は高くなっていく。私の息子などは私達が42歳の時の子供だから、 確率としては奥山さんよりもずっと高かったのだ。もちろんダウン症候群なのかどうかが気にならなかったといえば嘘になる。だが、その頃実施され始めた新型出生前診断(NIPT)は受けなかった。

奥山さんのお子さんの映像を見て、可愛らしいと思わない人はいないのではないかと感じた。3歳だが、体格は1歳5箇月の息子よりももしかしたら小さいかもしれない。発達状態も、ようやく歩けるようになったというから、発達の速度は4割くらいという感じだ。だが、気付いたことは、とても笑顔が多いということだ。息子にも時々「ものすごく上機嫌な日」があるが、それがずっと続いているように見えた。VTRの編集による部分もあるのだろうが・・・

障害を持つ子の兄弟姉妹の心情のケアは、ひとつの大きな問題だ。奥山さんの長男は小学生で、次男のダウン症候群を公開すれば、彼にも何らかの影響があるかもしれない。奥山さん夫妻も当然、それを心配したそうだ。しかし彼は、友達に何か言われたとしても「弟はゆっくり大きくなるんだ。だから可愛い時間がたくさん楽しめるんだ」と自慢するんだ、と答えたという。彼はすでに、人生において最も重要なものの一つを手に入れているようだ。大人になっても兄弟で力を合わせて、生きぬいていくことだろう。

ダウン症候群の子供を授かった人の気持ちは、その人にしかわからない。胎児の障害のみを理由にした中絶を法律は認めていないとはいえ、実状としては妊婦・夫婦に産むか産まないかの選択が委ねられている。また、ダウン症候群で生まれた子がどれほど成長するのか、何ができるようになるのか、それは誰にもわからない。人それぞれだ。故に、胎児診断の病名のみをもって、産むべきとか産むべきでないとか、他人がどうこう口出しできることではない。ただ、産んだ人、そして産まなかった人それぞれの体験や気持ちを聞く機会をより多く作ることは、有意義なことだろうと思う。

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息子はまだ37℃くらいの熱があるので、お風呂はパス。ただし、活動量は通常どおりで、日中は妻を困らせ続けている。


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