手術時期
生後1歳過ぎから1歳8箇月頃までと、医療機関やその子の状態によって手術時期には開きがある。一般的に、早めの手術は言語発達的に有利、遅めの手術は上顎の成長に有利と言われている。息子の場合は1歳6箇月で手術を行った。状況により、2回に分けて行われる場合もある。
口蓋裂の種類
大きく3種類に分けられる。息子は顎裂を伴っている。
口蓋裂手術の術式
プッシュバック法
上顎の粘膜と骨膜を剥離して真ん中後方に移動し、裂を閉鎖する方法。術後は上顎の骨が露出するため、ペルナック等の人口真皮を貼付して保護することが多い。ペルナックはしばらくすると脱落する。息子の場合こちらの方法であった。
ファーロー法
軟口蓋の口腔側と鼻腔側に相対するZ型の切開を入れ、軟口蓋を延長して裂を閉鎖する方法。骨の露出は無いか、非常に少ない。
手術前の準備
術前検査
術前1週間~10日前くらいに形成外科・小児科・耳鼻科などの術前検査を受ける。血液検査もあるので採血する。基本的にはここで発熱や風邪症状などがあると手術延期になるおそれがある。
準備物
- 抑制帯(抑制筒)・・・汚れることを考えると、できれば2セット準備したい。
- コップ・・・マグマグやストローはNG。息子の場合は紙コップのフチを曲げて使った。
- スプーン・・・創部を傷めない形状で、スープなどが飲ませやすいもの。
- 紙おむつ
- 衣類
- スタイ・タオル・・・術後はヨダレが大量にでるので、沢山準備したい。
- 置時計・・・術後、坐薬は6時間毎にしか使えないので、その時刻を把握するのは重要。
- 透明な飲料・・・術後は創部を清潔に保つ必要がある。
- 子供の暇潰し・・・タブレットやDVDプレーヤーが持ち込めれば最高。さもなければお気に入りの玩具、絵本など。
- 付添人の身の回りの物
- その他病院から指示されたもの
手術直前
手術前の指示された時刻から絶飲食(だいたい6時間前)。ただし、クリアウォーター(水・お茶・透明な飲料)ならば2~3時間前まで飲んでよいと言われることが多い。
手術中
手術には2~3時間かかる。手術前の麻酔の導入や手術後の覚醒まで含めると3~4時間待機。付添人が休息できる最後の時間。食事をとるなどして備えておくのが良い。
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