2014年11月11日火曜日

生後559日目 口蓋裂手術日(3)

12時を過ぎても帰ってこず、少しやきもきしたが、13時前には手術が終わって覚醒したという連絡が入った。
行ってみると、手術前室で泣き叫んでいるのが息子だった。乳幼児用のストレッチャーで病室まで戻るあいだも泣き続け、少し眠ってくれたのはそれから一時間後。
午後3時には、看護師さんから水分を飲ませてみるように指示があった。
紙コップの縁の一カ所を折り曲げ、スポーツドリンクを少量入れて口もとに運ぶと、予想外に最初から上手に飲み込んでくれた!
そのままトータルで100ccくらい飲んでくれたので、ちょっと感動しているところだ。息子はそれからまた眠っている。
18時には坐薬の痛み止めが切れるので、次の山場はその辺だろうか。



生後559日目 口蓋裂手術日(2)

午前8時40分すぎ、手術室へ入って行った。
午前中には帰ってくるだろう。
妻の携帯には、ママ友からの応援メールが3通。院内の喫茶店でモーニングを食べながら返信している。

生後559日目 口蓋裂手術日(1)

朝7時すぎに病院に着く。妻の話だと午前2時のタイムリミットギリギリに、ミルクを250cc飲んだらしい。
朝の検温は36.5℃の平熱。
あと20分ほどで着替えて、それから手術室へ向かう。
本人はおかあさんといっしょに夢中。

生後558日目 口蓋裂手術前日

昨日の形成外科医による説明では、今回の息子の手術はプッシュバック法。上顎の粘膜(と骨膜)を剥離し、全体的に後方へ移動して軟口蓋を大きくする。裂を閉じると同時に左右に分かれている筋肉(口蓋帆挙筋)を繋げることで、軟口蓋の動きを正常に近くする効果がある。

ちなみに、他の手術法にはファーロー法という、口の中をジグザク(Z形成)に縫う方法もある。こちらはプッシュバック法に比べて骨の露出が少ないが、手術が2度にわたることもあり、どの方法を用いるかは医療機関やその子の状態に応じて使い分けられる。

説明では、術後約1週間で退院が可能という話だった。10日~2週間と聞いていたので少し嬉しい。
私:「パンフレットには10日~2週間と書いてあったので・・・」
Dr.:「ウチのパンフレットですか?」
どうやらDr.はパンフレットの内容をあまり知らないらしい。

その後2時間ほど経って、麻酔科のDr.の説明。手術の6時間ほど前からミルク等は禁止。クリアウォーター(水、スポーツドリンク等)は2時間前から禁止という話だった。それから手術(の麻酔)における色々なリスクの説明。
Dr.:「挿管を行うと歯が折れることがあります」
私:「もう折れてますので・・・下の前歯2本・・・」
Dr.:「・・・ホントですね(笑 ・・・だいぶヤンチャだね(^^;」
それから、担当看護師の説明ではコップ飲みが必須。普段使っている「マグマグ」も2cmほどのベロの部分がちょうど術創に当たるらしくNG。これには妻はショックを受けていた。私は何となくそんな気がしていたが、先に言うと妻のストレスを増大させるだけのように思っていたのであえて何も言わなかった。
妻:「どうしよう。多分飲めないよ・・・。こっそり使う?」
「こっそり」って・・・。ストレスのせいか、冷静な判断ができなくなっている・・・
私:「まあ指示を受けたから、それに従わないとね。紙コップ使おうよ」
 妻:「そ、そうね。それがいいわね」
そうこうしていると、私の携帯が着信した。通話可能のロビーに行って受ける。会社からだ。。。

どうも2年前に納品したシステムの一部機能に不具合が発見されたらしい。一応保守契約を継続しているので対応しなくてはならない。病院から会社まで1時間。会社の施錠時間までだと、そこから1時間半くらいしかない。その時間で対応できるかどうか。見てみなければ分からない。

はあ。こういう日に限って。

妻に事情を説明して会社に車を走らせ、速攻で端末を立ち上げてソースコードを調べる。どうも1年前に退職したヤツの適当なコーディングが原因のようだった。ここまでで、残り20分。状況としては単純なので修正行数は1行。動作確認ののち、窓口担当に連絡したところでちょうど制限時間になった。本番移行は水曜日になるだろう。

・・・

車で帰宅した旨妻にSMSで連絡すると、間髪入れずに電話がかかってきた。翌朝(つまり今朝)持っていくものの追加リクエスト。なぜか「一口ドーナッツ」(^^;
さて、病院の玄関が開くのは午前7時だから、そろそろ出かけよう。



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