2015年4月30日木曜日

生後729日目 父、脳梗塞

一昨日の夕方、妻にいつものようにSMSで帰りの電車の時刻を伝えると、珍しく数分後に返信があった。

「16時前にお義母さんからTelあり。お義父さんが脳梗塞で(病院の名前)に入院しました。様子がおかしく車で行ったそう。保証人記入で来てほしいって。今日でなくていいと」

分かりました、と返信し、10分ほど電車が駅に着くのを待ち、バスターミナルまで歩くあいだに実家に電話をかけて確認する。母の話では処置が早くできたおかげで四肢や言語に麻痺のようなものはないようだ。まあ、一安心か・・・

翌日、息子を連れて実家に行き、保証人記入欄に記入しながら母に様子を聞いていたが、やはりさほど大きな後遺症は出てなさそうだ。母は私の仕事に影響が出るのを恐れて、私に直接連絡を取るのは控えたそうだ。まあ、この程度で仕事に影響は出ないが。それにしても、ここのところ入院申込書にやたら縁がある。

母は夕方から病院に行くということだったので、私達だけで病院に向かったが、その前に、ちょっと空腹だったので「珈琲館」でモーニングをいただく。

息子はトーストもスクランブルエッグもガツガツ食べる。食物のアレルギーが無くなったのはありがたいことだ。

病院に着いたのはお昼前。祝日なので駐車場には空きがある。母から、「ただの見舞い」でも受付で駐車券を処理してもらえば無料になると聞いていたので、一人だけおられた受付の方にお願いしようと近づくと・・・

「あら、(本名)さん!」

と声をかけられた。

地元の病院なので、知り合いも多く勤めている。私の小・中・高の同級生の看護師、従姉の看護師、妻の中学の同級生、元職場の同僚・上司など。だが、誰にも当てはまらない。。。1秒後名札を見る。I.Sさん・・・分かった。妻との結婚指輪を買ったお店の女性店員さんだ。

「おぉ!? Iさんなぜここに??」

「転職いたしまして・・・」

Iさんはシングルマザーで、高校生の娘さんが一人。勤めていた宝石店に私達が結婚指輪を買いに行ってからのお付き合いだ。妻が私と再婚する前は娘を抱えたシングルマザーだったわけで、Iさんと共感する部分が多く、客と店員という関係は別にして、お食事をさせていただいたりしたこともある。

結婚指輪を買った時に、プレゼントとして「ベビーリング」も貰っていた。赤ちゃんが生まれた時にその誕生石を埋め込んでもらえるというサービス付きだ。それから長い不妊治療を乗り越えて、生まれたばかりの息子を連れてベビーリングをお店に持っていった時のことはまだ覚えている。

Iさんに見てもらった時の息子は口唇裂手術前。

「これから長いけどしっかり治療させます。手術前に連れてきたらびっくりするかなと思ったけど、早くベビーリングを仕上げてもらいたくて」

という私の話を少し涙ぐみながら話を聞いてくれたIさん。もちろんベビーリングは特急で職人さんが仕上げてくれた。

その時にIさんの娘さんの話にもなり、仕事柄、少し精神的に不安定だった娘さんと向きあう時間が取れないことを悩んでおられた。日曜日が休めない仕事はそういう時に辛い。

それから2年近くが経過し、Iさんは医療事務関係の資格を取得して、約1年前に転職したそうだ。シングルマザーであり、あの時間がない仕事をしながら資格の勉強をしていたのだから、相当な頑張り屋さんである。昨日は祝日に出勤していたが、それは・・・

「昨日(28日)休みたくって、それで代わりに今日出てるんです。昨日は広島に劇団四季を娘と観に行きました♪ 時間的にそういう自由が効くのが本当に助かるんです」

という理由だった。そういうことなら娘さんも落ち着いているということだろう。

・・・

病室に父の様子を見に行くと、母の言うとおり、言語や四肢には影響はないようだ。ただし、ところどころ記憶の欠落があり、味覚もあまり無いらしい。まあ父は来年で80歳だし、こうしたこともあるだろう。何日ぐらい入院するかはまだ分からないが、GW中は入院ということになるだろう。

まあそんなわけでまたブログ更新を飛ばしてしまった昨日であった。



他のブログもチェック→にほんブログ村 病気ブログ 口唇口蓋裂へにほんブログ村 子育てブログ 障がい児育児へ

2015年4月28日火曜日

生後727日目 来客準備。

また会社の会議が「定時後」にあり、妻に迎えに来てもらってしまった。自宅と会社の距離は引越前よりずいぶん短くなったから運転自体はたいして疲れないと思う。外食をすることになるが、安い定食屋さんのおかげでそれほど負担感もない。妻の気分転換になればいい。

というわけで、いつもの「やよい軒」。メニューのコンプリートも目前である。

「で、今日はどうだった?」

「ん~・・・あ、そうそう、実家に置かせてもらってるベビー布団を取りに行った」

「あぁ、F君(妻の弟)が来るかもしれないから? 二人目ちっちゃいからね~」

義弟の第2子は3月8日に生まれたばかりだ。

生後677日目 息子の従弟生まれる

誕生から2か月近く経過し、そろそろ赤ちゃんもちょっとぐらい外出してもいい頃だ。実は一昨日、私達が動物公園に行って家を留守にしているあいだに、家族4人で訪ねてきてくれていたらしい。事前に妻の携帯に着信していたのだが、最近めったに携帯をチェックしない妻のこと。気がついたのは夜だった。

ベビー布団を持ち帰った妻はそれをベランダに干すなど、「受け入れ準備」を整えたようだ。義弟は水曜日と日曜日が休み。ちょうど明日は祝日で私も休みだから、最速なら明日来るかも。赤ちゃんを見た息子の反応も見てみたい。



他のブログもチェック→にほんブログ村 病気ブログ 口唇口蓋裂へにほんブログ村 子育てブログ 障がい児育児へ

2015年4月27日月曜日

生後726日目 動物公園を楽しむ

日差しが強く、そして暖かくなってくると外出後にどっと疲れが出る。土曜日は自治会の一斉清掃に備えて集合場所の神社・寺の位置確認、そして夕方から車2台分の洗車。昨日は動物公園に出かけて、いずれも結構運動したので帰宅後はさっさと寝てしまった。というわけでブログ更新3日ぶりである。

そういえば土曜日は家電量販店にも行って・・・目的は特売のトイレットペーパーだけなのだが・・・ついでにキッズコーナーの滑り台で遊ばせるとがっちりハマったようだ。パッケージの値札を見ると1万5千円~2万円である。

「よし、こんどリサイクルショップ行こう」

妻とそう言って息子をやっと引き剥がしたが、本当に行くかどうかは微妙だ。場所をとるので・・・

・・・

日曜日は地元の「動物公園」へ。「個人経営」のミニ動物園だ。

渋川動物公園|岡山県玉野市|動物園|お散歩体験・乗馬体験|動物たちと一緒に遊ぼう!

「ミニ」と言っても敷地は10ヘクタールある。まあ動物の種類は犬・猫・ウサギ・ニワトリ・牛・馬・羊・ヤギといったところで、「ヤマアラシ」とかを除けば30年前なら少し田舎に行けばそこら中にいた動物だ。私などは実家が牧場だったので、羊・ヤギ以外は日常的に触れ合っていたが、息子を含めて今の子供たちはそうした機会が少ない。



というわけで、息子は初めて見る動物達も堪能。

だが一番食いついたのは白いワンちゃん。


フカフカの毛を触るのがとても楽しいらしい。

「ワンちゃん好きよねえ」

「だねえ」

「飼ってあげたいけど、いろいろとたいへんだし・・・」

「時々こういうところに連れてくればいいでしょ。今のところ」

帰宅後にもテレビの録画を観せていたのだが、一番喜んだのは「わさお」。

わさお通信:今日のしっぽ

そのうちこんな犬を飼うことになるのでは・・・と思わなくもない。



他のブログもチェック→にほんブログ村 病気ブログ 口唇口蓋裂へにほんブログ村 子育てブログ 障がい児育児へ

2015年4月24日金曜日

生後723日目 お産のあとのご挨拶

昨日、産科医さんのツィートが目にとまった。
そしてふと、息子が生まれた病院でお世話になった2人の先生のことを思い出した。

お一人は産科の先生。この地域では屈指の実績を持つ超ベテランの先生だ。難しいお産になりそうな妊婦さんを含めて、多くの方がこの先生を頼っている。高齢出産だった妻もその一人。

息子が口唇口蓋裂であると胎児診断をしてくださったのもこの先生だ。原因は悪阻の栄養不足かと気にする妻に、「関係ない。確率の問題」と簡潔に答えていただいた。

予定日まであと10日ほどの検診で胎児心拍が下がっているという診断を受け、急遽陣痛促進剤を使用してお産を開始。足掛け3日、54時間かかって息子は生まれた。この時の判断のおかげもあって、口唇口蓋裂以外には何の障害もなかった。

もう一人は不妊治療の先生。この方も数百キロ遠方からでも患者さんが頼って来られるエキスパートだ。3年にわたる不妊治療の間、妻を診ていただき、最終的に息子を授かることができた。いくら感謝してもしきれない。

息子の口唇裂手術が終わってしばらくした頃、妻がこの先生達に御礼に行きたいと言った。お二人は同じ病院だ。

「うん、いいね。でもIVF(体外受精)センターにこの子連れて行くのは・・・」

「分かってるわ。産科で挨拶したあと、友達に預けて、一人で写真持って行ってくる」

IVFセンターでは、不妊治療中の女性がずっと長時間待っておられる。そこに乳児を抱えて行くような無神経なことはできない。

そして当日。私は仕事を休むことができず、妻だけが行った。

産科の先生には、ほんの一瞬会えたそうだ。「うん、おっきいね!」と笑顔で言ってもらえた。

不妊治療の先生には、受付で声に出さなくて良いようにメモを渡して少しだけ面会。写真を御覧になった先生はにっこり笑って「(写真を)見せてくれてありがとう」と言ってくれたそうだ。

お二人とも超ベテランの医師だから、元妊婦が御礼の挨拶に来てもモチベーションに大きな影響はないのかもしれない。だが少しは、充実感のようなものを持ってくださったのではないかと思っている。

・・・

息子は昨日も大好きなお庭で遊んでいた。


妻の携帯に保存された画像の日付を見ると、午前と午後に1回ずつ庭に出て遊んだようだ。妻は紫外線アレルギーがちょっとあるので、大丈夫かな・・・?


他のブログもチェック→にほんブログ村 病気ブログ 口唇口蓋裂へにほんブログ村 子育てブログ 障がい児育児へ