2013年5月6日月曜日

生後4日目 哺乳瓶かチューブか

午前3時45分。ふと目が覚めて枕元の携帯電話を見る。着信もメールもない。もう一度寝ようと眼を閉じた時、妻からのSMSが入った。内容は緊急のものではなく、夜11時の授乳でもよく飲んだこと、深夜の授乳は産後の疲労のため看護師さんにお願いしたことが書かれていた。

連休最終日の今日、朝イチで病院へ到着。私も授乳に挑戦してみた。

姪っ子の世話をしたことがあるので、私も授乳の経験は無いわけではないが、息子の場合にはより技術というかコツが必要だ。しかも、昨日と違うことがひとつ。哺乳瓶の乳首が口腔の上の部分に当たってやや腫れているとのこと。そこをできるだけ避けて、かつうまく飲めるようにしてやらなければならない。もし出血するとミルクを吐いて誤嚥の原因ともなりうる。


息子の口唇・口蓋裂は、写真のように左側(向かって右)が大きい。昨日はここから乳首を差し込むようにしていたが、その奥側に「当たり」ができている。だから今日はやや右(向かって左)にずらして、少し深めに乳首を入れてやる。同時に哺乳瓶を持った手の中指または薬指で顎をサポートしてやるとうまく飲めるようだ。

「当たり」ができたのは、普通ならば口を閉じて陰圧をかければ乳首から飲めるミルクを、彼は舌と顎で乳首を口の上側へ押し当てて絞り出しているためだと思われる。それはそれで状況への適応の一つだし、根性あるぞ!と褒めてやりたい。しかし当たる部分の組織は、それに耐えられるほど強くはない。

このように状態を確認しながらの授乳を日中は行ったが、小児科の先生の判断で、口への負担を減らすため、20時から翌朝5時の夜間はチューブによる授乳を行うことになった。

夕方の授乳は妻が行い、 その後はしばらく私と睨めっこ。まだそんなにハッキリとは見えていないと思うが、きょろきょろと動く瞳はいつまで見ていても飽きないものだ。看護師さんが新生児室へ連れて帰った後、私と妻が残った病室は何とも寂しく感じる。

明日は通常の母子であれば退院が可能になる日だが、妻と息子はまだまだ。地域連携の病院の口腔外科への予約入れも明日。どのようなスケジュールになるのか、明日の妻からの連絡待ちになる。

連休の間の平日3日間のうち、2日休んでしまって仕事が溜まっているだろう。会社への出産届けもあるし、夕方に病院へ面会に行こうとすると、アクセル全開で仕事をこなす必要がある。さあ、戦いの始まりだ。

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