2016年12月31日土曜日

レーザー鼓膜開窓術

口唇口蓋裂を持つ子供は耳管の機能が弱いため、滲出性中耳炎になりやすい。口蓋裂の手術くらいまでは中耳炎にならなかった息子も、ここ最近は耳鼻科通いするくらい中耳炎になる。私でもファイバースコープの画像を見ると浸出液が溜まっているのが分かる。

浸出液を外に出すために、従来からメスによる鼓膜切開が行われている。しかしながら、切開した部分は数日で塞がってしまい、すぐに再発することが多い。このため、チュービングといって小さなチューブを鼓膜に挿入・留置する方法がある。

チュービングは長期間の治療に向いている良い治療法だが、自然に抜け落ちてしまったり、稀に穿孔が残ってしまうことがある。

メスによる切開とチュービングの中間にあたる治療法として導入され始めているのが・・・

レーザー鼓膜開窓術

である。局所麻酔の後、直径2㎜ほどの円形の穴を鼓膜に開けることで数週間穴を維持できる。詳しくはリンク先を参照してほしい。

難点は機器が高価なため導入している耳鼻科が少ないということだ。私が住んでいる県では3か所しかない(かかりつけの耳鼻科Dr.談)。かかりつけの耳鼻科には設置してあって、息子も一度施術してもらった。それ以来、息子は「お耳のバンバン」と言って恐れている。鼓膜に穴を開けるのだから、大きな音に聞こえるのだろう。

こちらのブログ記事によれば機器の値段は高級外車1台分というから、簡単に手が出せるものではないらしい。私たちの場合は耳鼻科を回って2件目で見つけることができたからラッキーだったかもしれない。導入しているクリニックなどは、こちらのページで紹介されている。





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