2014年12月9日火曜日

生後587日目 予防接種(4種混合、B型肝炎、水痘、インフルエンザ)

手術前から予約していた予防接種の日だ。今まで2回の手術がありながら何とかスケジュールして、ロタ・Hib・小児肺炎球菌・麻疹・風疹・B型肝炎・BCGなど接種してきた。今回の四種混合・B型肝炎・水痘(2回目)で、予防接種も一段落だ。インフルエンザは毎年受けるが、それ以外(麻疹・風疹の追加、日本脳炎等)は少し間隔が開く。

予防接種スケジュール- Know VPD!

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口唇口蓋裂の子供は、生後3~4箇月で口唇裂の手術、生後1年2箇月~1年6箇月で口蓋裂の手術がある。その前後4週間ずつは基本的に予防接種不可なので、スケジューリングに苦しむことになる。特に口唇裂の手術の時期はB型肝炎・ロタ・Hib・小児肺炎球菌・BCGの推奨接種時期とモロに被るため、親にとっては悩みの種だ。特にロタはあまり月齢が進むと受けられなくなるので、非常にタイミングが難しい。

とはいえ、予防接種はその子の将来を考えた時に非常に重要だ。罹患してしまった時のダメージもあるし、後遺症が残る場合もある。また、教育職や医療職に就く場合や海外で働く場合など、そもそも接種履歴がなければ就職できないことも多い。

集団免疫上も予防接種は重要だ。例えば風疹については、最近、先天性風疹症候群(CRS)がマスコミやコミックなどで取り上げられている。 簡単にいえば、妊婦が風疹に感染すると、90%の高い確率で赤ちゃんに難聴や白内障、心奇形が発生するというものだ。体質的に予防接種をしても抗体価が上がらない女性は存在するし、段々と抗体価が下がる女性もいる(妻も過去に接種していたが、出産後に測定したらだいぶ低く、再接種)。そうした方が妊娠した場合、お腹の赤ちゃんを守るのは周囲の社会全体の責任になる。周囲の風疹の感染率が低ければ、抗体価が低い妊婦さんの赤ちゃんがCRSになる可能性をぐっと下げることができる。だから老若男女問わず、予防接種を受けましょう・・・とうのが集団免疫の考え方だ。

もちろん、予防接種には低確率ながらリスクも存在する。だがリスクとメリットを天秤にかけた場合、全体的にメリットがはるかに大きいのだから、社会として予防接種を進めることになる。不運にも重篤な副反応が発生した場合には、社会的な補償制度を利用することになる。

・・・


さて、息子は本日、4本のチックン(注射)を受ける(^^; 泣くだろうなぁ。




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2014年12月8日月曜日

生後586日目 伯母の様子、お姉ちゃんからの電話

今朝は何となく気分がすぐれず休みたい気分だったが、特に体調不良というわけでもないので漫然と出社している。業務上も休もうと思えば休める感じではあるのだが・・・(^^;

こういうのを妻は敏感に察知するので、家を出る前も「疲れてる?」と心配されてしまった。何でもないよ、と返すしかない。う~ん、家で疲れた顔を見せずにすむようにセルフケアしなければ。

それはともかく

昨日は久しぶりにサービス付き高齢者向け住宅に住む伯母に会いに行った。

後368日目 伯母、サービス付高齢者向住宅入居

生後437日目 子育て支援、児童養護施設で暮らす子、そして伯母のこと

手術前は感染症予防のために、こうした人が集まる施設には行かないようにしていたし、手術後も落ち着くまでは・・・と考えていたので、訪問期間が随分開いてしまった。

前回伯母に息子を見せたのはたぶん9月だから、2箇月ぐらい経過している。口蓋裂手術を乗り越えたことが一番大きな変化だが、歩き方もその頃よりはしっかりしている。軽度認知症の伯母だが、私の息子に関する記憶は結構残っているみたいで、「まあ、しっかり歩くようになったわね」と言ってくれた。
伯母の部屋のテーブルには、ハードカバーの分厚い本や、文庫本のシリーズ物が4冊ほど置いてあった。ずっと独り暮らしをしてきた伯母は、こうして一人静かに本を読んだり、手芸をして過ごすのが好きだ。今の環境は合っている、と自分で言っている。
「でも中には、こういう所に『入れられた』と思っている人もいるみたいね。あと、すごく寂しがりやの人もね。私は一人が何ともないから良いんだけど」
そういう伯母の部屋の中には、私の父母・姉や従姉妹が訪れた形跡がかなりある。一人が楽しい、という人のところには誰かが訪れ、寂しがりやの人のところにはあまり来ない・・・そんなものかなぁ。

そんな叔母の部屋に、妻の実家でもらった蜜柑の5kgの箱をまるごと置いて帰ってきた。

・・・

夕食とお風呂を終えてのんびりしていると、京都で一人暮らししている大学生の娘から妻の携帯へ電話がかかってきた。数カ月ぶりのことだ。話は長かったが、要点をまとめると
  • 京都はめちゃくちゃ寒い
  • 26日ぐらいに帰省する
  • 某高級ホテルでアルバイトを始めた(時給1200円)。 「めっちゃしんどい」(笑
  • 授業でバレーボールが眼にあたって眼科受診した。何か補償が出るらしい。
  • インフルエンザの予防接種まだ
アルバイトの人件費が上がっているというが、まさか、あのウチの娘に時給1200円も払うところがあるとは思わなかった。都市部の人材不足をニュースで聞いてはいたが、まさかこれほどとは(笑

授業中の怪我については、共済で何らか補償があるのだが、あっち行けこっち行けと、手続きがやたらと煩雑なようだ。

インフルエンザの予防接種は(注射嫌いというのもあって)まだ受けていないらしいが、ここは妻が「面倒くさくても打ちなさい」と断固として繰り返していた。重症化すると予防接種の手間と費用どころではないダメージを受けるし、大学の他の生徒さんやアルバイト先にも迷惑をかける事になる。

・・・

息子は特に変わったことはなく・・・強いて言えば犬(のキャラクター)を見て「わんわん・・・」とつぶやくようになったくらい。風邪などは引いていない。せめて来週末の引越までは引きませんように。



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2014年12月7日日曜日

生後585日目 焼肉店でランチ会

昨日は受診でもないのに隣の市の矯正歯科まで車を走らせた。妻のママ友(以下Uさん)のお子さん(双子の弟くん)が口蓋裂手術前のチェックのため受診に来ることになっていて、そのついでにランチをしようという計画だったからだ。昨日は同級生宅でのバーベーキューにも誘われていたが、こちらの予定の方が先だったので、終わったら顔を出すよと言ってあった。

矯正歯科へは私達のほうがずっと近いため、Uさん達よりも20分以上早く到着してしまった。待合は人が多く、私達は受診しないのでなるべく邪魔にならないように受付から遠くの椅子で待機。

しばらくして現れたUさん達。双子用のベビーカーに並んで座っているところは何度見ても超絶かわいい。写真撮ってないが・・・。その姿を見た妻が何か思い出したらしい。
「あ・・・。写真プリントしたの忘れた(T_T)」
「おぉ、確かに。一昨日くらいからカウンターの上にあったね。そうえいば」
「準備は完璧だと思ったのにぃ。。。」
まあ、また会う時もあるさ・・・

その後Uさん達は呼ばれて全員で診察室へ。双子のお兄ちゃんは何も障害はないが、せっかくだからと、ついでに口腔内のチェックをしてくださっているそうだ。さすが、ここのDr.は患者本位だ。

口蓋裂手術前なので、てっきり手術前の型取りをするものだと思っていたのだが、弟くんの型取りはしなかった。純粋なチェックのみ。聞いてみると、(裂幅が狭く)ホッツ床を作らなかったので、その場合は術前の型取りもしない、とのことらしい。

ランチのお店は、私達やUさんがかかっている医大附属病院の近くの焼肉店。掘りごたつ式のテーブルが2つある個室を予約することができた。今回のような、2家族でランチ会みたいなシチュエーションにはもってこいだ。

Uさん一家とのランチ会は3回目だが、初めて御主人が公務員で、しかも泊まりがけの出張が多いという話を聞いた。
「2泊3日とかの場合は・・・、家内には迷惑をかけてしまって・・・」
「迷惑をかける」という表現が、普段から普通に育児参加をしていることを感じさせる。お子さんが双子で、しかも一人は治療が必要だから、そうせざるをえないだろう。今はとても大変だと思うが、将来は楽しみだ。兄弟で助けあったり競争したりして、たくましく育つだろう。

・・・

ランチ会を終え、妻が紳士服店に寄ろうと言い出した。私のスーツの1着がかなりくたびれてきたので買おうと言うのだ。いろいろと物入りなので気が引けたが、残り2着で着回すと傷みも早い。結局、2パンツスーツ1着と、2着目がいろいろな割引で8,000円ほどになるというのでもう1着。平均すると安いほうだと思う。まあサラリーマンなのでスーツは消耗品だ。

帰宅して食事のあと、妻が思い出した。
「あ、バーベキュー・・・何も連絡しなかった」
確かに。もう遅い時間だから仕方ないな・・・



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2014年12月6日土曜日

生後584日目 生まれた頃の写真を残すこと

昨日、とあるブログでこんな記事を目にした。

「口唇裂手術の前の生まれた頃の写真は子供が見ないように隠してしまう」
お子さんは幼稚園児。本人にどう伝えたらいいのか悩んでおられるようだ。大きくなれば、通院や手術入院、歯科矯正の理由を本人が疑問に思うことも出てくる。その時にどういう説明をするのかも悩むところだろう。

私の息子は1歳7箇月だから、そういう時期までにはまだ数年ある。ゆっくり考えればいいわけだが、ある程度方針はある。本人に何も隠さず、できるだけ早い時期から本人に自分の疾患について理解させるつもりだ。もちろん、これは私の個人的な方針であり、妻とも話し合っていかなければならない。そして、他の親御さんがどうすべきかは、それぞれのご家庭で考えることだ。

そんな事を考えながら、次のようなツィートをした。

息子が大きくなった時に、生まれた時や手術前の写真を見せるか、と聞かれたら、私は見せる・・・というか隠さないと思う。どのみち完全になかったことには できないし。コンプレックスを感じて悩むかもしれないが、それは自分で折り合いをつけてもらうしかない。親としてはできることを全部やるだけ。
すると、フォロワーさんから結構な数のリプライを頂いた。ほとんどの方が、写真は残し、適切な時期に見せる(もしくは隠さない)、という御意見だった。

御自身も当事者だったという方が複数おられ、やはり生まれた時のそのままの写真が残っていないことに傷付いたり、残念な気持ちになったそうだ。自分のことが可愛くなかったのか、恥ずかしかったのかと思ってしまうのだと。特に、小さい子供の頃であれば、自分が生まれた時の写真がないことはショックだろう。

ただ、昔はフィルムカメラの時代であり、今とは比べ物にならないほど写真を残す手間がかかったという事情は考慮すべきだ。カメラを出してきて、フィルムを入れ、あまり失敗できないので慎重に撮影し、現像に出し、プリントしてもらって、アルバムに貼る。今ならそんなことしなくても、ケータイやスマホで撮影するだけで、いつでも見返すことができる。

また、写真を残さなかったという親御さんには、将来子供がびっくりしないように・・・といった心遣いもあったのかもしれない。だが・・・、撮った写真は隠せるが、撮らなかった写真は残せないのだ。

口唇口蓋裂のお子さんが生まれたばかり、またはこれから口唇裂の手術を受ける、という御両親には、ぜひぜひ沢山、ありのままのお顔を含めて、お子さんのかわいい写真を撮影してあげてほしい。それをどういうタイミングで本人に見せるかは、ゆっくり考えれば良いことだから。

というわけで1年7箇月前の画像を掘り出してみた。これは生まれて40分後くらい。


これは丸1日後。たまたま口唇裂が写っていないが、こうした写真もあると良い。SNS等で出産報告するときにも使えるし、お子さんが大きくなった時にお友達に見せる場合にも、びっくりさせないですむだろう。私のフォロワーさんの中には、ありのままの写真はもちろん、お口の傷が隠れているバージョンの写真をまとめてアルバムを作っておられる方もある。そこまでやればパーフェクトだ。

別のフォロワーさんは、お子さんが少し大きくなったら、写真を見せながら、手術をよく頑張ったねと褒めてあげたいとおっしゃっていた。とても良い考えだと思う。

昨日は会社の忘年会で、帰宅時間が遅くて写真が撮れていない(^^; 上の写真は一昨日のもの。風呂も入れずに寝てしまった。手抜き父ちゃんである。
・・・

今日は隣県から双子の御家族が、口蓋裂手術前の型取りのために橋を渡ってこられる。ランチを一緒にさせていただく予定だ。



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