2015年2月16日月曜日

生後656日目 新生児異常発生率調査の結果

福島県での新生児異常発生率が全国平均と変わらないという調査結果が発表された。

県内の新生児異常発生率 全国と変わらず 県民健康調査 | 県内ニュース | 福島民報

 東京電力福島第一原発事故を受けた県の「県民健康調査」で、平成23~25年度の3年間で県内の新生児に先天奇形・異常が発生した割合は一般的な発生率 と差がなかった。一般的発生率は3~5%とされるが、県内は2%台だった。12日、福島市で開かれた同調査検討委員会で報告された。委員会関係者は「県内 で放射線の妊産婦への影響は考えにくい」と指摘している。

一部の人は既に、査読もされていないロシアのチェルノブイリに関する本のいい加減なデータを元に「影響が出るのは4~5年後から!」と言っているようだが、断言しておこう。来年も再来年も、原発事故の放射線の影響による先天異常の増加はない。

私がこんなことを書くのは、口唇口蓋裂という疾患が放射線被害の不安を煽るネタに度々使われるからだ。それは恐らく次のような理由からだろう。
  1. 外表奇形、しかも顔面なので分かりやすい。
  2. 発生頻度が1/500と最も多いもののひとつ。
だが、口唇口蓋裂の原因は分かっていない。現段階では
  • 多因子遺伝と思われる 
  • 遺伝的要素の他の要因も複雑に絡みあって発生する
ということが分かっているくらいである。仮に、今回の事故レベルの放射線の影響で口唇口蓋裂が発生(増加)するという機序を正確に説明できるなら、医学・生物学上の大発見なのですぐさま論文にして発表すべきである。それができないなら、少なくとも統計学上妥当な手法を以って、明らかに増加したというエヴィデンスを示すべきである。

だが、不安を煽る連中はそんなことはどうでもいいのだろう。

身近に発生しうる新生児の先天異常のなかで、一番わかりやすいものの一つ・・・口唇口蓋裂をネタにして、注目を集めたいだけである。

そんな連中のブログやツィートを見ても、何一つ信頼できる根拠は存在しない。熊本のヤブ医者のブログなど、最初から最後まで印象操作のみで構成され、これがいやしくも医者の文章かと逆に哀れになるくらいだ。不安を煽ってPVを稼ぎ、DVDや本を売ってきた連中は、大多数の人が「実際のところ」を知るに至って商売が難しくなってきたのだろう。某自称ジャーナリストなどは、反論を掲載したブログ主を次々に「名誉毀損で訴える」と脅して記事を削除させているという。これはジャーナリストにあるまじき行動だ。言論には言論で立ち向かわなくて、何のジャーナリストか。

貧すれば鈍するというが、金銭や生活に余裕がなくなると精神・頭脳の働きまで鈍くなってしまう。誰の目にも明らかなデマを吐き、検証もされていない噂話に飛びつき、数少ない同意見の人の主張を無条件で支持するようになる。論理破綻にも気づかず、周りからどんどん人が遠ざかり、さらに貧しくなる負のスパイラルである。まあ、全く同情しないが。

私が心配してきたのは、妊婦さんがこうしたデマに影響を受けて過剰なストレスを受けることであった。特に胎児が口唇口蓋裂と診断されたお母さんが、心ないデマで傷ついてきたことは見逃せない。事実は、調査で明らかなように、新生児異常発生率の増加はなかったという一点である。全国どこ都道府県の妊婦さんも、その点は知っていただきたい。



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2015年2月15日日曜日

生後655日目 天満宮春季大祭~交通事故には気を付けて~

昨日準備した天満宮の「大祭」。今日はその当日なので早朝から出かけてきた。地区の人が持って来られたお供え(「御供」または「初穂料」と書かれている)を記帳する係なのだが、2時間で30人くらいを2人の受付でこなすので、基本的にヒマである。

天満宮というのは菅原道真公を祭神として祀っているので、祈願の内容は学業成就が基本だ。とはいえ、お年寄が学業成就というのもちょっと・・・という場合があるので「家内安全」も受け付ける。一番多いのは、お爺ちゃんが孫の受験を控え、孫の名前で学業成就を祈願しに来られるパターン。

神職が来られる時間まで受付をしていたのだが、その途中、かなり近くから救急車の音が聞こえた。なんと、同じ自治会で祭礼の当番の方が道を横切っていたところ、コンビニから出てきた車と接触して軽傷を負ったらしいということが分かった。

初詣へ向かう途中で交通事故に遭遇するというのもよく聞く話。いつも通らない所を利用すると事故に遭いやすい。

「大祭」と言っても全参加者は40名ほど。小ぢんまりとしたものだった祭礼は12時過ぎには片付けも終わり、 解散。

庭で滑った
暖かかったので、庭で息子と遊ぶ。この庭はすぐには車道に出られない造りになっているので、息子が飛び出してしまう心配があまりない(ゼロではない)。

遅い昼食のあと、家族3人でかたまってお昼寝。結局、祭礼以外は特段何もしていない日曜日が終わろうとしている。



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2015年2月14日土曜日

生後654日目 保育料分くらいの仕事

妻の手荒れ対策がメインで導入(と言っても中古購入)した食器洗い乾燥機。設置から1週間経過した。2日目くらいで要領を掴んだようで、今は1日1回「スピーディー」コースで使っている。時間と水量が少なくて済むのと、乾燥がないコースなのであまり電気を使わない。

「何だか楽させてもらってる感じ♡」

とは昨日の朝の妻の言葉だ。 手荒れとか水道・ガス代も重要だが、何より洗い物などという単純な作業にかける時間から妻を解放できたことが大きい。あとは、あまり電気代がかかっていないことを願うが・・・

昨日の朝に妻が言ったことがもう一つ。

「この子が歩くようになってから、(追いかけまわしたりして)保育料分くらいの仕事はしてると思うわ」

ちなみに私の息子を市の公立保育所に預けた場合、保育料は月額33,000円くらいである。

「いやいやもっと(評価額は)高いと思いますよ。何しろこれだけ暴れる子ですから」


ちなみに今朝は、自治会の皆さんと天満宮の祭礼の準備。知っている人がほとんどいないので、黙々と落ち葉などの掃除(^^;


1時間ちょっとで、明日の当番を決めて解散。成り行きで「受付」になってしまった。

「やったことないですけど」

「誰もやったことないから大丈夫(笑」

何が大丈夫なのか分からないが、まあ大したことないだろう。受付じゃなくても集合時間は変わらないから、やることがあったほうがヒマすぎないでいいかもしれない。



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2015年2月13日金曜日

生後653日目 健康診断を、ぜひ。

昨日も2時間ほど帰りが遅くなる・・・と妻に連絡したら、車で30分ほどかけて会社まで迎えに来てくれた。このパターンだと夕食はセルフうどんかセルフ食堂だ。昨日はセルフ食堂になった。車の中で妻の話を聞くと、どうやら夕食にカレーを準備してくれていたらしい。

「それは申し訳ない」

「いえいえ。あ、チビちゃんは食べたのよ。大人用の中辛を。しかも結構な量を。すごいでしょう」

子供用の甘口カレーすらまだ食べさせていなかったと思うが、大人と同じものが食べられるのなら比較的楽ではある。

・・・

昨日は勤務先の現役の社員が病気で急逝したこともあって遅くなった。勤務場所と部門が違うので直接関わりは無かったのだが、まだ50歳の若さで現役の社員が亡くなったので一時社内も騒然とした。先月末に黄疸が出ていて、それから2週間ほどでの訃報であった。詳しい病名などは聞いていないが、黄疸が出るといえば膵臓・肝臓・胆管あたりの癌ではないだろうか。若いから進行も早い。

・・・というようなことを食堂で妻に話す。

「まあ・・・。御家族は?」

「そういえば知らないな・・・」

「やっぱり、定期健康診断でも何でもいいけど、1年に1回くらいエコーとかで内臓を調べておいたほうが良いのよ。会社の健康診断には(エコーは)無いでしょう?」

「うん。標準コースにはね。オプション料金払えば診てもらえる。何とかの沙汰も金次第」

「まあ、あなたはこの前ひと通り(心電図・胸部X線・血液・腹部エコー・胃カメラ)診てもらったから今年は標準でいいかもしれないけど」

どのくらいが適切な健康診断かは個別に考えなければならないが、年齢とともに項目は増えていくだろう。だが、若い人にもリスクはある。

読テレ清水アナ 一昨年結婚した妻死去 昨年10月には第1子誕生したばかり (デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

生後4箇月ほどのわが子を遺していかなければならなかった奥様の無念を思うと、胸が詰まる思いだ。奥さんは29歳、乳癌であった。結婚時期と出産時期、そして亡くなった時期を考えると、妊娠が分かってから乳癌が見つかったのではないかと思う。妊娠中の乳がん治療にどのような選択肢があるのか詳しくないが、妊娠していない場合に比べれば(妊娠を続行する決断をしたなら)大きく制限されるであろうことは想像できる。

もし結婚後すぐに婦人科系含めて総合的な検査をしていたら、妊娠前に初期の癌が見つかっていたかもしれないが、妻にそう言うと・・・

「検査はしないでしょうねぇ・・・。結婚前後はただでさえ忙しいし、20代だったらそんなこと考える人は少ないわ」

私達夫婦も胃腸のカメラなどの検査に気を使い始めたのは40過ぎたころからである。20代など、自分は病気にもならないし死なないと思っていた(ーー;

だが、今は大学生の娘と1歳児の親である。お姉ちゃんが卒業・就職し、息子が自立できるまでは死ぬわけにいかない。しかも口唇口蓋裂の治療は18歳前後までは確実に続くのだ。

もちろん妻にも元気でいてもらわなければ困る。

このブログは子育て中の若い方が多く見ておられると思う。育児・家事・仕事で忙しいことと思うが、ぜひ時間を作って適切な健康診断を受けて頂きたい。



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