県内の新生児異常発生率 全国と変わらず 県民健康調査 | 県内ニュース | 福島民報
東京電力福島第一原発事故を受けた県の「県民健康調査」で、平成23~25年度の3年間で県内の新生児に先天奇形・異常が発生した割合は一般的な発生率 と差がなかった。一般的発生率は3~5%とされるが、県内は2%台だった。12日、福島市で開かれた同調査検討委員会で報告された。委員会関係者は「県内 で放射線の妊産婦への影響は考えにくい」と指摘している。
一部の人は既に、査読もされていないロシアのチェルノブイリに関する本のいい加減なデータを元に「影響が出るのは4~5年後から!」と言っているようだが、断言しておこう。来年も再来年も、原発事故の放射線の影響による先天異常の増加はない。
私がこんなことを書くのは、口唇口蓋裂という疾患が放射線被害の不安を煽るネタに度々使われるからだ。それは恐らく次のような理由からだろう。
- 外表奇形、しかも顔面なので分かりやすい。
- 発生頻度が1/500と最も多いもののひとつ。
- 多因子遺伝と思われる
- 遺伝的要素の他の要因も複雑に絡みあって発生する
だが、不安を煽る連中はそんなことはどうでもいいのだろう。
身近に発生しうる新生児の先天異常のなかで、一番わかりやすいものの一つ・・・口唇口蓋裂をネタにして、注目を集めたいだけである。
そんな連中のブログやツィートを見ても、何一つ信頼できる根拠は存在しない。熊本のヤブ医者のブログなど、最初から最後まで印象操作のみで構成され、これがいやしくも医者の文章かと逆に哀れになるくらいだ。不安を煽ってPVを稼ぎ、DVDや本を売ってきた連中は、大多数の人が「実際のところ」を知るに至って商売が難しくなってきたのだろう。某自称ジャーナリストなどは、反論を掲載したブログ主を次々に「名誉毀損で訴える」と脅して記事を削除させているという。これはジャーナリストにあるまじき行動だ。言論には言論で立ち向かわなくて、何のジャーナリストか。
貧すれば鈍するというが、金銭や生活に余裕がなくなると精神・頭脳の働きまで鈍くなってしまう。誰の目にも明らかなデマを吐き、検証もされていない噂話に飛びつき、数少ない同意見の人の主張を無条件で支持するようになる。論理破綻にも気づかず、周りからどんどん人が遠ざかり、さらに貧しくなる負のスパイラルである。まあ、全く同情しないが。
私が心配してきたのは、妊婦さんがこうしたデマに影響を受けて過剰なストレスを受けることであった。特に胎児が口唇口蓋裂と診断されたお母さんが、心ないデマで傷ついてきたことは見逃せない。事実は、調査で明らかなように、新生児異常発生率の増加はなかったという一点である。全国どこ都道府県の妊婦さんも、その点は知っていただきたい。
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