2013年8月6日火曜日

生後96日目 「視線」を合わせるコミュニケーション


使い始めてから3箇月たらずで、最初に買ったスキントーンテープがなくなった。予備のテープを出すと、結構大きく感じる。使い切ったテープの芯まで記念になりそうな気がするが、こんなものまで残していられないのでゴミ箱行きとなった。

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コミュニケーションの根源に迫る ~自閉症スペクトラム最新研究~」という番組が気になって録画していたので、昨晩再生してみた。

まず、「自閉症スペクトラム」だが、「重い自閉症からアスペルガー症候群まで、広汎性発達障害を連続的にとらえた概念」と定義されている。どうやら今まで個別に捉えられていた障害・症状を包括的に扱う概念のようだ。

番組では赤ちゃんのコミュニケーションにおける「視線」の重要性について、実験やレポートを駆使して説明していた。例えば簡単な顔のイラストを赤ちゃんに見せた場合、横を向いている顔より正面、つまり自分の方を向いている顔のほうを見るといった実験結果を放送していた。

赤ちゃんは近視なので、少し離れると顔もぼんやりとしか認識できないが、それでも目の動きはなんとかわかるものらしい。私も裸眼では0.05くらいしかない近視なので、メガネを外して息子と視線が合うくらい近づけば、息子も認識できるだろう。

私が興味を惹かれたのは、「視力の良い赤ちゃんには、自閉症スペクトラムの傾向が見られる」という専門家のコメントだった。自閉症スペクトラムは生まれつきの要素が非常に大きいと言われていることには違いない。 しかし視力との相関も指摘されていて、多くのものがよく見え過ぎてしまうとそちらに注意が向いてしまい、母親をはじめとした周囲の人と視線を合わせることが不得意になってしまうというのだ。

他人と視線を合わせようとしない幼児を専門のセラピストがケアし、視線を合わせることをはじめとするコミュニケーション訓練を行う施設があり、少しずつ視線を合わせるようになっていく男の子の様子も紹介されていた。

ともかく、赤ちゃんと視線を合わせてコミュニケーションをとるということは、私達が思っている以上に重要なことのようだ。

昨晩の体重も6.9kg。最近は頬のデュオアクティブの交換が頻繁だ。昨晩は1枚、今朝は両方共交換した。

娘のお土産を装着される息子。寝てても起こされて、お姉ちゃんと遊んであげなくてはいけないので大変そうだ。

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妻の同級生から宅配便でお祝いが届き、男の子用の可愛いズボンが入っていた。喜んだ妻が日中にお礼の電話をしたのだが、話を聞いてみると、そのズボンは10年前に妻が友人の出産祝いに贈ったものだそうだ。その友人が帰省しているので、この週末に会うことになっている。中学・高校での親友だそうだから、いいリフレッシュになるだろう。



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2013年8月3日土曜日

生後93日目 予防接種2回目

今日は朝一番で、地元のクリニックに赴いて予防接種の2回目だ。寝ている隙に体温を測ったら36.3℃。涼しい格好させてたからかな。昨晩の体重は7.0kgだったが、授乳直後・オシッコ直前で計ったので参考記録。6.9kgとしておこう。



昨晩、会社での宴会帰り。自宅最寄りの駅に着く直前、中学・高校の同級生から着信があった。駅を出てから折り返して掛けようと改札を抜けた時、息子を抱えた妻が目に入った。明日の娘の日帰り旅行のため、私にきっぷを受け取らせるため。

きっぷを受け取り、同級生に折り返しの電話を入れる。近くの居酒屋でもう一人の同級生と飲んでいるらしい。もう一人の同級生は幼稚園から高校まで一緒だった親友だ。おさがりの服もたくさん頂いた。

私の家族全員(妻、娘、息子)で居酒屋で合流し、息子の話やら娘の進学の話やら、1時間半くらい続いただろうか。会社の宴会に続いてビールを飲み過ぎて、今朝はちょっと体がだるい。

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クリニックに着いて問診票を渡す・・・と、妻が親子手帳(母子手帳)を忘れてきたことに気づく。いつも準備万端の妻にしては珍しいミスだ。疲れてるのかな?

母子手帳は私が自宅まで取りに戻り、無事2回目の予防接種を済ませることができた。


口唇裂の手術は41日後。それまでに形成と矯正歯科の受診が1回ずつある。




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2013年8月2日金曜日

生後92日目 矯正歯科の先輩ママ&お兄ちゃん

昨日の矯正歯科受診の待合室では、息子と同じ両側口唇口蓋裂で、生後6箇月の子のお母さんとお話をすることができた。お母さんは明らかに私達より若いが、口唇口蓋裂の治療に関しては先輩ママだ。

話しかけたのは妻。最近は初対面のお母さんに話しかけるのにためらいがない。

息子から見ると3箇月先輩のお兄ちゃんは、目が真ん丸で笑顔いっぱいの男の子。口唇手術の痕も見せていただいた。妻が現在一番気になるのは、口唇手術後の細乳首での授乳。そのお母さんによれば息子さんの場合、ある時点で突然良く飲むようになったとのこと。口唇裂手術前もホッツ床にはNAM(鼻ステント)を付けていなかったそうだ。外鼻の状態が良く、必要がなかったらしい。

こちらのお兄ちゃんもエコーでは分からず、生まれた時に口唇口蓋裂が判明したそうで、立ち会っておられた御主人や、病院に来ておられた御両親、義両親も「普通と違う」ということでバタバタしたそうだ。お母さんは懐かしそうに淡々と、にこやかに語られていた。驚きや戸惑いはあったはずだが、動じない強さを感じる女性だった。

矯正歯科の受診には息子さんを一人で連れてこられていて、上のお姉ちゃんはおじいちゃんとおばあちゃんが交互に仕事を休んで見てくれているそうだ。矯正歯科までは車で2時間くらいかかるところから来られている。途中でミルクを欲しがったりすることもあるだろうから大変だろう。

受診を終えて帰るまでの僅かな時間ではあったが、お互いの子供の下の名前を伝えあったりして、エールを交換した。妻も先輩ママに話を聞けて、「頑張らなくっちゃという気になった」有意義なひとときだった。

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 矯正歯科からの帰り道に、老健施設で働く妻の友人の職場に内祝を渡しにお邪魔した。その駐車場で、通りすがりのおばあちゃんが「まあ可愛い」と話しかけてくださった。


昨日の体重も6.8kg。声を出して笑うことが多くなって面白い。もう少しで首がすわりそうだ。

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今朝の朝食デザートは福島県産のチェリートマト。世界一安全な農産物の一つだ。最高に美味しい。




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今日は全社員で、大会議室で宴会。ビンゴの商品はこれだ。

バリィさん ハートVer.
 




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2013年8月1日木曜日

生後91日目 矯正歯科受診7回目

前回の矯正歯科受診から3週間。今日も午後半休を取得して、会社の近くで妻と合流して矯正歯科医院へ向かう予定だ。私の会社は有給休暇の1日を2分割して半休に当てることができ、こうして息子の受診を妻に任せきりにせずに済んでいるのだが、それでも有給休暇の残りが心許なくなってきた。

有給休暇の更新は10月。その頃には口唇裂の手術が終わっており、有給をギリギリまで使った後だ。自分のための有給日数はゼロになりそうなので、私は当分、風邪も引けそうにない(^^;



お風呂での体重は6.8kg。今朝はキャッキャッと声を出して笑ってくれた。笑い声にしろ泣き声にしろ、綺麗な声が出てくれると嬉しいものだ。手術・リハビリ技術の向上で構音障害の割合は10%以下になっているとはいえ、心配には違いない。

今日は午前中に(また)見積を片付ける必要がある。見積頻度が高すぎて、若干精度が落ちてきているような気もする(^^;;;;

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矯正歯科では鼻ステントの大きさをわずかに大きくした。矯正の進捗は問題ないのだが、手術まで時間があるので、少しでも鼻の高さ(鼻柱の長さ)を出しておきたいということだ。左右の上唇の厚みは足りているが、真ん中の部分(人中)は薄いため、最初の手術の結果としては、少し上唇が上を向いた状態になるだろうということだった。これから手術までの間、できるだけ人中の長さを出すためにテープで押さえておく。



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2013年7月31日水曜日

生後90日目 不妊治療助成の年齢制限

一昨日くらいのニュースになるが、厚生労働省の検討会が不妊治療助成制度について、43歳未満という年齢制限を設けるべきだという意見をまとめた。

最近まで40歳未満という線で意見集約が進んでいたと記憶しているが、40歳以上で不妊治療をしている人も多く、 43歳未満という意見になったらしい。

現状の助成制度は
  • 年齢制限無し
  • 5年間で10回まで(1年目は年3回、2年目以後は年2回)
  • 1回15万円まで
となっている。 不妊治療の助成件数は昨年度は年間13万件、200億円が支出されている。このうちの1件は私達への助成だ。厚生労働省の検討資料によれば、43歳では約95%が妊娠できない、とある。

不妊治療を始めようとしている方の中には、少し誤解をされている人も少なからずおられる。不妊治療をすればすぐに妊娠して、赤ちゃんが産めるものだ・・・とか。若い方ならばそういうこともあるかもしれないが、40歳をすぎるとかなり難しい。何度も何度も不妊治療に通うことになる。排卵のためのホルモン剤注射では体調を崩すし、病院での待ち時間は長い。

不妊治療の精神的負担も見逃せない。挑戦と失敗を繰り返していると、どんどん追い詰められていく。妻は、「不妊治療してない期間というか・・・、あの場所(不妊治療する病院)から離れている時間が必要なの」と、ニュースを見ながら口にしていた。休息期間は精神的に必要だが、その間にも年齢を重ねてしまう。だから焦ってしまって気が休まる時がない。

不妊治療は妊娠するまでの問題ではない。妊娠すれば、今度は流産の危険との戦いになる。一度自然妊娠した胎児の稽留流産を経験した私達の場合、安定期に入ってからも気が気ではなかった。流産した女性の心の傷は中途半端なものではない。43歳以上では、その流産の確率が50%を超える。

ちなみに海外では、助成制限はイギリスとフランスも43歳未満で、ドイツでは41歳未満である。

ともかく、妊娠・出産を希望する若い女性には、この助成制限の年齢をよく意識してほしい。

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 昨日の体重は6.7kg。夜中は4時くらいに一度起きたくらい。今日は足りなくなってきたデュオアクティブを入手するために、妻が医大附属病院に行くことになっている。

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妻は予定どおり、医大附属病院に行って超簡単な診察の後、デュオアクティブを2枚処方してもらっていた。スキントーンは売店で購入。

今日はTwitterでのフォロワーさんから御出産のツィートがあり、ほっとしたところだ。胎児診断でお子さんが口唇口蓋裂ということは事前に判っておられた。
やっと会えた赤ちゃんはほんとに可愛くて幸せです
本当に良かった。今日は珍しく飲もうかな。直接お会いしたことはないけれど、御出産をお祝いして、乾杯!!



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2013年7月30日火曜日

生後89日目 ホッツ床を吐き出してしまうときには

哺乳時の潰瘍発生を防ぎ顎の発達を促すホッツ床だが、装着を嫌がってしまう赤ちゃんも多い。幸いにして息子の場合は着けても泣き叫ぶことも、吐き出してしまうことも、今のところはない。

装着を嫌がる赤ちゃんの中には、ホッツ床なしで哺乳できる子も多い。本人にしてみれば不要なものなので、器用な子はホッツ床を吐き出してしまうらしい。

ホッツ床なしで哺乳していれば、口の中に潰瘍ができてしまう可能性が高い。息子も産科の病院を退院してホッツ床を着けるまですこし日数があったので、かなり潰瘍ができてしまった。

ホッツ床を吐き出してしまう赤ちゃんには、ホッツ床を「着けているとミルクがより飲みやすい」と思ってもらうことが必要。だから、まずミルクの授乳のタイミングでホッツ床を着けて飲んでもらう。途中で嫌がってしまうかもしれないから、全部飲むまで着けていられなくてもいい。とにかく、ホッツ床を着けてミルクを飲むということに少しずつでも慣れてもらうことだ。

ホッツ床は潰瘍予防のためだけのものではなく、裂部分の周囲の成長を促したり、舌の異常運動を抑制したりするなど、多くの効果を期待して装着するものだ。したがって、できるだけ長時間装着しておきたい。理想的には1日1回の洗浄時以外は装着しておくことだ。

ミルクの時は着けていても普段は吐き出してしまうという場合、市販の入れ歯安定剤を使用して固定するという方法もある。ただし裂部分に入れ歯安定剤が入り込んでしまったり、長時間使用した場合の衛生的な問題も考えられるので、使用にあたっては医師の指導を仰ぐこと。

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昨晩の体重は6.7kg。肌荒れを防ぐため、可能な限りデュオアクティブを小さく切っているが、小さくすると剥がれやすい。段々器用になって、ミトンを着けていても上手く剥がしてしまうようだ。抑制筒を使うという手もあるだろうが、今の時期は暑いしなぁ。。。



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2013年7月29日月曜日

生後88日目 お母さんへのメッセージ:その後

昨日のうちに、早くもこのようなコメントを頂いた。

先ほどですが、曾祖母のもとへお孫さんから電話があり、「正月には会いに連れて帰る」と嬉しい連絡が入ったそうです。
息子のベビー用品もお礼を言っていたとの事でわざわざ教えてくれました。

真相はわかりません。でも、このブログを読んだのではないのかな?と思っています。

生まれてすぐは実家にも戻らず連絡しても繋がらなかったそうです。赤ちゃんは暑さのためか、ミルクがあまり飲めなかったのか脱水で入院したそうです。
今は退院でき、サポートを受ける気持ちになっているようです。

本当に良かったと思います。
 昨日の記事には、口唇口蓋裂のお子さんを持つお母様達から、温かいコメントを頂いた。辛い経験を乗り越えてきた皆さんの言葉が、このお母さんに届いたものと思っている。皆さんの言葉がとても尊く響き、このブログのすべての記事を読むよりも多くのことが伝わるのではないかと思う。

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今朝の息子はミルクの飲み方も速く、オムツを替えたら超ゴキゲン。これはもしかして・・・と思っていたら、案の定きばり始めた。 のの字マッサージをして数分後に大量のウンチ。とてもよろしい(^^)

 昨晩のことなのでウンチをする前になるが、お風呂で計った体重は6.8kgだった。


 一昨日、ドラッグストアで「メンソレータムAD こどもソフト」を入手した。痒み止め製品の棚の、メンソレータムADの通常品の付近を探したが見つからず、あきらめかけた時に、1mくらい離れた棚の隅っこにおいてあるのを発見。

メンソレータムADが軟膏タイプなのに対して、「こどもソフト」は日焼け止めのような乳液タイプ。リドカインが含まれておらず、他の各成分も少なめになっているので子供の敏感な肌にもよさそうだ。

お風呂で痒がる部分を重点的に洗い、風呂あがりに薄く塗ってやったところ、ミトンの手で荒れた肌の周辺を擦ろうとしていた動きがなくなった。これは結構使えそうだ。

・・・

夕方駅から歩いていると、抱っこ紐で息子を抱えた妻がまた向こうから歩いてきた。息子の顔のデュオアクティブが剥がれかけていたので、家に帰ってミルクを1回分飲ませたあとで全て剥がし、ホッツ床も外しておいた。頬は綺麗に拭いて、「こどもソフト」を薄く塗って、今は熟睡中。



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2013年7月28日日曜日

生後87日目 見知らぬお母さんへ

この内容の記事を書くのには迷いがあった。伝えたいことがその方へ伝わるかどうかもよくわからないし、これから口唇口蓋裂のお子さんを出産されようとしている多くの方に不安を与えるのではないかとも思うからだ。しかし、赤ちゃんのためにも、その方に少しでも元気になっていただきたいと思うから、あえて書かせていただく。

この記事を書くきっかけは昨日の記事への、こちらのコメントだ。
実家の近所のお孫さんが口唇口蓋裂があるようです。
先日その子の曾祖母が私の実家に遊びに来られ「下の孫に兎口の子が生まれたようだ。生まれるま で分からなかったもんだから、両家の祖父母は驚いて嫁さんを責めたらしい。嫁さんは病んでしまって自分はまだ一度もひ孫を見せてもらっていない。」と寂し そうに話しておられました。昔から兎口は生まれるし、純粋に可愛いひ孫に逢いたい気持ちだそうです。
何ということか。お嫁さんの心情を思うと胸が痛む。そのお嫁さんに向けて、届くかどうかわからないが、私なりのメッセージを書く。

お母さんへ

御出産おめでとうございます。生まれたのは男の子でしょうか、女の子でしょうか。お乳は飲めていますか。 口の中に潰瘍はできなかったでしょうか。ホッツ床は着けられたでしょうか。元気に泣きますか。体重は増えていますか。

最初のお子さんでしょうか。それとも弟くんか妹ちゃんでしょうか。生まれるのを楽しみにされていたでしょう。胎動を感じては喜び、お腹の赤ちゃんに早く会いたいねと語りかけていましたよね。ベビー服やベビーカーやチャイルドシートを準備して、それを使うところをイメージしたり、名前を御主人と何日も考えたりしたのを覚えてますよね。

悪阻はひどくなかったですか。マタニティブルーになったかもしれませんね。お産は大変だったでしょう。でも乗り越えれば可愛い赤ちゃんに会える。御主人に抱かせてあげられる。御両親に孫の顔を見せられる。その一心で耐えてこられたと思います。

分娩室で生まれた赤ちゃんに口唇口蓋裂があると知らされた時はショックだったと思います。「まさか私の赤ちゃんが?、何故???、何が悪かったの???」・・・と。

私達の息子も口唇口蓋裂です。妊娠20週の頃に産科のお医者様に教えて頂きました。それから出産までの5箇月間、妻とともに準備をしてきました。まず病気について本を買って読み、お医者様の話を聞きました。そして妻と私の身内や親友に少しずつ、赤ちゃんに口唇口蓋裂があることを伝えました。同時に、長期間かかるけれど手術をすれば綺麗に治ること、日本人では500人に1人の比較的高い確率で生まれること、原因はわかっておらず、多くの人が持っている遺伝的要因に他の環境的要素が絡みあって、ほぼ「偶然に」発症すること。そんなことを伝えて、それぞれの両親や兄弟姉妹に時間を掛けて理解してもらいました。

お腹の子に障害があるとわかったとき、自分達の心の準備や、身内の理解を得るためには、長い期間が必要です。その期間がなかったのですから、貴方や御主人がショックを受け、途方に暮れるのは当然です。それでも、貴方は我が子を受け入れ、産後の辛い体で歯を食いしばって頑張っておられます。それだけで十分です。

御両親や義両親も、全く心の準備ができていなくて、ただただ驚いてしまったのです。御主人の御祖母様のように知識と理解がある方ばかりではありません。口唇口蓋裂という何やら恐ろしい字面から、貴方が妊娠中に、何か胎児に影響するようなことをしたのではないかと短絡的に考えてしまったとしても、 しかたのないことだったかもしれません。でも、貴方がそんなことをするはずがないということは、周囲の多くの方が御存知でしょう。

御主人は育児やお子さんの通院を手伝ってくださいますか。貴方のことを気遣ってくれますか。誰か悩みを打ち明けられる方は周りにおられますか。貴方の大事な赤ちゃんを立派に育てるためには、多くの人の助けが必要です。そのために、口唇口蓋裂という病気への理解が拡がることが、とても大切なのです。このブログを書いている大きな理由の一つはそこにあります。

いずれ時間が経てば、最初の驚きも和らいできます。御両親も義両親もお孫さんが可愛くないはずがありません。ただ受け入れるのに時間がかかるのです。御理解のある御祖母様は曾孫に会いたいと心から願われていらっしゃいます。 

私と、このブログを読んでくださっている全ての皆さんが貴方を応援しています。

赤ちゃんの病気について周囲の理解が深まって、少しずつでも貴方の心が軽くなっていくことを願っています。








ばあちゃんに抱かれる息子を気にしていないフリのネコ
昨日の体重は6.7kg。

今日の予定は出産内祝を数箇所に配るくらい。これでほぼ終わりなのだが、ちょっと遅くなってしまったなぁ。

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車で30分弱の叔母さん(私の母の妹)の家に内祝を持って行くと、お孫さん用にクッションを敷き詰めた部屋に、ベビー布団を用意していただいた。息子さんとお嫁さんとお子さんは、近くの海水浴場へ遊びに行って留守だった。

叔母さんの御主人が塵肺で亡くなってから、3年くらい経つが、こうして息子さん夫婦とお孫さんとネコと暮らしているので、寂しくはなさそうだ。

背中撫でてもいいニャ
叔母さんに直接、息子の口唇口蓋裂について説明した記憶はないが、最近はその場で説明するのにも慣れた。もっとも叔母さんは元看護師(ちなみに実の娘も、お嫁さんも看護師)。病気や障害のある子供には慣れている。

帰宅して昼食の後はのんびりタイム。妻と息子は寝室で寝ている。娘は勉強かな。

今週は木曜日に矯正歯科の受診と、土曜日に2回目の予防接種があるくらい。予防接種の日で息子はちょうど生後3箇月だ。この調子でいくとその頃には7.0kg近くになっていそうだ。



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2013年7月27日土曜日

生後86日目 一人旅計画(お姉ちゃん)

一番搾りフローズン生
昨日は中途入社社員の歓迎会。前日まで忘れていて妻に伝えるのが当日の朝になってしまったが、「わかった~。楽しんでね~」という有難い御言葉を賜り(笑、3時間ほど遅い帰宅になった。

妻と娘(と息子)の夕食は、夜10時まで営業している地元のカフェで済ませたらしい。妻と娘で外食する機会は、私の会社の付き合いのときくらい。巨大なパフェを夕食代わりにしたそうだ。私が帰宅した時には、二人してタブレット端末(Nexus7)でソリティアをやって遊んでいた。

お風呂は夜11時になってしまった。体重は6.6kg。最近のウンチは1日おきになっている。肌荒れの部分は痒いみたいなので、メンソレータムADをちょっとだけ塗っている。検索してみると、「メンソレータムADこどもソフト」というのがあるらしいので、妻の手書き買い物リストに記入しておいた。

・・・

昨晩、娘(高校3年生)が日帰りで鹿児島に行きたいらしいと妻が言っていた。どうやら目当てはこれらしい。受験生で忙しいし時間もお金もかかるので、本人もどうしようかなぁ・・・という感じだった。

一夜明けて、妻が「行き方を調べてくれる・・・? 私よくわからないから」と言う。どうやら妻は娘を行かせることに前向きのようだ。私たちの住んでいるところからは鹿児島は結構遠い。

「鹿児島なんて、あたしも行ったことないし、なかなか行く機会はないと思うの」

可愛い子には旅をさせろというし、ここは行かせてみようか。高校に入るまでは在来線で2駅の区間に乗るのも手取り足取り状態だったから、一人旅を経験させるのも悪くない。

今朝、娘に確認してみる。

「往復のチケット代は出してあげるから行ってみたら?」

「う~ん」

迷ってるようだ。

「高校時代しか経験できないことってあるよ。僕もそうだったし」

「うん。行ってみる。ありがとう」

「向こうの駅からのこととか諸々は自分で調べてね。あと、写真を撮ってきてね。鹿児島なんて滅多に行けないから」

「わかった~♪」

安くあげるなら夜行バスという手もあるが、乗車時間が恐ろしく長いので、車に酔いやすい娘は無理だろう。九州新幹線が開通して鹿児島に行くのも便利になっているから、新幹線が無難だ。私が手配するのは往復の新幹線のチケットだけ・・・ってことで、JRのサイトからチケット予約。

実は私も、高校2年生と3年生の時に鹿児島を含め九州を旅したことがある。高校2年生の時はフェリーで九州に渡り、一人自転車で九州を一周。3年生の時は親友と二人、進路が決まった3月に卒業記念として「青春18きっぷ」で九州の路線を乗り継ぐ行き当たりばったりの旅をした。あれはいい経験だったと思う。大人になると、そんな贅沢な時間はなかなかとれない。

旅といっても新幹線の日帰り旅行。今まで超インドア派だった娘には、いろんな所に一人ででかけるきっかけにしてほしい。



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2013年7月26日金曜日

生後85日目 デュオアクティブを小さく

昨晩、またテーピングとデュオアクティブを全て交換した。どうしても少し肌が荒れてしまうので、剥がしてから新しいのを貼るまで少し時間をあける。

 このままお風呂に入れて、ベビー用石鹸で頬を優しくあらってやると超ゴキゲン。そりゃあ、デュオアクティブもスキントーンも無いほうが気持ちいいよねぇ。

風呂から上がってミルクを欲しがるまで、何も付けずに過ごした。新しいデュオアクティブはなるべく小さくなるように工夫したが、もう少し小さくできる余地がある。

・・・
今朝の授乳後に、息子は右頬のデュオアクティブを自分で剥がしてしまった。思い切り小さくカットしたデュオアクティブを貼ってみた。

 ホッツ床のボタンに輪ゴムを掛けていたら、ここまで小さくするのはちょっと無理かもしれない。



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2013年7月25日木曜日

生後84日目 アパート暮らしは・・・

昨日の帰り際、妻に帰宅の時刻を知らせようと電話を取り出すと、先に妻からSNSが入っていた。アパートのすぐ下の部屋の入居者が引っ越したようだ、とのこと。

アパートの下の部屋の住人・・・Aさん一家としておこう。Aさん一家も私達も、新築のアパートに同時期に入居した。2年半ほど前のことだ。

Aさん一家は夫婦と小さな女の子2人の4人家族。鉄骨で補強した木造アパートの構造的な問題だろうが、1階でフローリングの床を走る子供の声と足音が2階に響くのには驚いた。1階の足音が2楷に響くのだから、2階の物音が1階にさらに響くだろうことは容易に想像できたので、なるたけ音を立てないように注意していた。厚手のカーペットを敷き、さらに防音のスリッパを履いた。

しかしいくら私達が静かにしていても、Aさん一家の子供達の騒ぎ様はおさまらない。2年半のあいだに、どうしても耐えられない時だけ、申し訳ないが苦情を入れさせてもらったこともある。それも2~3回だけだ。

この数日間も子供の声と足音が激しい状態だったので、気は乗らないが、妻の疲労もピークだし、静かにさせるように申し入れようと思っていたところだった。おそらく引越しで部屋の中が片付いて広くなったため、子供がはしゃいでいたのだろう。

もしかするとお二人のお子さんのどちらか、または両方が何らかの発達障害ではないかと考えたこともある。それほど長時間、たとえば午前9時頃から午後4時までずっと走り回るということもあった。御主人の怒鳴り声や、奥さんが延々と(一時間くらい)上の子を叱り続ける声まで聞こえてきたので、私達は病院の受診を薦めたほうがよいのではないかと、ちょっと本気で考えていた。

Aさん一家とは引越しの際に話をしたわけではないので、その理由はわからない。 ゴミステーションが天井まで一杯になるほどの大量のゴミを出して、Aさん一家はアパートを出て行った。

1階の次の住人がどんな人になるかは気になるところだ。3LDKの間取りなので、子供2人くらいの比較的若い夫婦が入る可能性が高い。普通の生活音くらいにしてくれるとありがたい。まあ、どんなにうるさくてもAさん一家ほどのことはないだろうが・・・。

息子が生まれる少し前から、私達は近くの戸建中古住宅を探し始めた。見た目や築年数はおいといて、子供が大泣きしたり少々元気に動いても、周囲に迷惑をかけることがないような家があれば、妻もストレスを感じなくて済む。ちょうど、最近流行らない純和風の中古住宅が売りに出されていたので、資料請求をしてみたところだ。

・・・

昨晩の授乳では140ccをすごいスピードで飲み干した。5分かかったかどうか。

そろそろミルクの量を20cc増やそうか。お風呂前の体重は6.5kgだった。




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