2014年11月15日土曜日

生後563日目 口蓋裂手術後4日目(2)

息子が発熱でぐったり、妻が睡眠不足でげっそり…という状況を想像して病室に入ってみると、二人とも元気でかなり想定外。

息子は夜のうちに熱が下がり、妻も入院以来一番良く眠れたという。

再開した点滴はまだとれていないが、プレイルームでの遊びは復活。

同室の女の子も、頻繁に泣いてはいるが、さすがに昨日よりはマシなようだ。

生後563日目 口蓋裂手術後4日目

後から考えてみると、息子の風邪症状が出たのは昨日の午前中だった。その時点では発熱の原因が手術によるものかもしれないと思っていたが、夕方になってコホコホと咳をし始めた。

そんなわけで水分とエネルギーの消耗が激しいと思われるため、外れた点滴がまた再開された。量は20cc/h。

同じ病室には、昨日の朝に軟口蓋裂の手術を受けた女の子がいる。当たり前だが、手術から帰ってきてずっと泣いている。・・・息子もそうだったので、少し女の子のお母さんに声をかける。「次の坐薬までもうちょっと」「ウチのに比べたら静かなほうですよ」とか。まあそれがなにかの役に立つわけではないが・・・

ふと、誰に風邪をもらったのか考えてみる。小児病棟の大部屋だからそういうことを考えても無駄なのだが・・・。一番怪しいのは一昨日のお昼に同じ部屋に入ってきて、昨日の朝にはいなかった名前の読めない女の子。風邪ぎみで、手術キャンセルになったはずだ。これだから大部屋は困る・・・というか、入院前の診察で判定して大部屋まで来ないようにしてもらいたいものだ。部屋に入ってから症状が出た場合は仕方ないけれど。。。

そんな感じで息子は点滴状態へ逆戻りし、妻も疲労が蓄積している。左腕に「チクチクする」謎の発疹が出たり、口内炎も3つぐらいあるとか・・・
「一晩帰って熟睡してくださいな」
「ん~・・・。どうしようかなぁ・・・」
「私の定期入れにICOCAあるし。駅まで歩かないかんけど」
「遠いなぁ・・・」
ちなみに病棟から駅まで徒歩20分。駅から自宅までは5分。妻は基本的に運動しない。特に長い距離を歩くのは苦手だ。
 「病院の玄関前から駅までタクシーという手もありますが」
 「いやぁ・・・」
で、結局帰るとは言わなかった。帰っても心配で眠れないとか思ってるのだろう。帰らなくても風邪が治るわけでもないが。
看護師さんが息子に冷たい枕も出してくれたが、同じ場所にとどまっているような息子ではない。


一晩で熱が下がっているとは思えないが、ちょっとだけ期待して、そろそろ病院に出かけよう。



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2014年11月14日金曜日

生後562日目 口蓋裂手術後3日目(2)

妻は息子のイビキと寝相の悪さで全然眠れなかったそうだ。

朝食前にプレイルームで遊んでいると、口から何か出てきた。ペルナックという人工真皮だ。看護師さんに伝えると、しばらくしてDr.が確認してくれた。出血がないので大丈夫だろう、とのこと。

朝食後に機嫌が悪くなり、熱を計ってもらうと38.7℃。坐薬を12時間ぶりに使うと3時間ほど元気だったが、また少し熱が出てきて、先程は38.8度。ついでにまたペルナックが出てきた。出血はなし。

生後562日目 口蓋裂手術後3日目

手術翌日より元気になっているだろうと想像していた昨日だったが、夕方までは不機嫌で活力が感じられなかった。私が持ち込んだ10インチタブレットで子供番組の録画を再生して、何とか落ち着かせているという状態。

病室のテレビは(今どき)お金がかかるうえに、子供が見やすい位置に移動させることもできない。その点クレードル付のタブレットなら配置も自由だし、音さえ周囲の迷惑にならないように控えめにしておけば良い。番組に飽きたら子供用のアプリで遊ばせる手もある。

いつも家で視聴している番組を観ることができると落ち着くので、こういう時のタブレットはワンセグ対応のものが向いている。私はこの10インチタブレットを1万5000円ほどで落札したが、普段の通勤時間の勉強にも使っているし、十分に元はとていると思う。何より今回、妻がとても喜んでくれた。

さて、機嫌の悪い息子だったが、それなりに飲食できていたので点滴を外すことができた。抗生剤の投与の必要から左手のルートだけは残っているが、輸液ポンプが載った点滴スタンドを押して歩く必要がなくなっただけでもストレスが随分違う。

また、シャワー入浴の許可も出たので左手のルートの防水をしてもらって、久しぶりに体を洗ってやることができた。もちろん洗ったのは私。顔を濡らさないように注意を受けていたが、口唇テープ時代から口唇の術後まで、ずっと洗い続けてきた私にとっては全く問題ない。

シャワー後は、スッキリしたのか息子は急に元気になった。プレイルームで自由に駆け回る。
止まらないので写真がブレる。。。

しばらく遊んでいると、入院したばかり女の子とお母さんがプレイルームにやってきた。1歳7箇月のお子さんは軟口蓋裂で、翌日が手術だそうだ。遠い所から来ておられるし、口唇裂がないので今回が初めての手術。この病院に来た回数自体3~4回ということで、笑顔の中に緊張感が感じられる。

お父さんはプレイルームには来ていなかったが同伴されていて、何とか3日分休みを取ることができたらしい。入院日(木曜日)と手術日(金曜日)で2日使い、土日が過ぎたら、退院日までお母さん一人で頑張らなくてはならない。術後どれくらいでお子さんが元気になるかは個人差がありすぎて分からない。息子と同じくらいの日数(術後2日)くらいで元気になればいいのだけど・・・。

その後私は洗濯物を持って帰宅。

・・・

点滴も外れたし、今日は術後3日目ということで飲食物の制限も少なくなるはずだ。あとは個室の順番が回ってくれば言うことはないのだが。




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2014年11月13日木曜日

生後561日目 口蓋裂手術後2日目(3)

ずっと大きな個室状態だった4人部屋だが、今日の午後から入り始めて、先ほど一杯になった。
この病院では予定手術の場合前日に入院するので、3人のうち1人くらいは、明日手術を受けるのだろう。ということは、明日の夜から明後日の朝にかけては周囲が泣き声の多重奏になるおそれがある。これは術後の息子と妻の状態では厳しい。

スタッフステーションで聞いてみると、個室待ちのリスト上では2番目。入院時に3番目だったから個室から出た人数とは一致する。ちなみに、私は日に何回か病棟の個室の名前をチェックしているので変化があれば分かる。最近は非常に個性的な(個性的過ぎて読めない場合もある)名前が多いので、記憶に残りやすい。それにしても、月曜から木曜で個室から出たのが1名とは。明日のうちに2名出る可能性は低いだろうな…。

生後561日目 口蓋裂手術後2日目(2)

自宅のテレビはハードディスク内蔵型で、録画した番組をSDカードにワンセグ形式で書き出すことができる。
今朝、息子が好きな番組を持ち出し、10インチのタブレット(私が普段通勤時の学習に使用しているもの)のワンセグ機能で再生しようと考えた。
「ピタゴラスイッチ」など、10番組くらい、トータル600MBを出力している間にシャワーを浴びて身仕度。タブレットのクレードルも持っていけば楽だろう。

病院に着くと、すでに起きてプレイルームで「シャキーン」を見ていた。プレイルームのテレビにお金はかからないが、床が硬くて冷たいので、自分のベッドで視聴できたほうが良いだろう。

さっそく息子に見せると、やや斜めだったご機嫌が直って落ち着いてくれた。妻にも大好評。


生後561日目 口蓋裂手術後2日目

口唇裂手術の時はミルクを飲むまで3日かかり、今回はそれ以上を想像していた。だがフタを開けてみると、術後1日となる昨日の夕方には野菜スープは完食(葛湯は味が嫌いらしく1口目から拒否)できたし、プレイルームに連れて行くと点滴を持つ私が追いつけないくらいのスピードで歩き回ることができるようになった。

嚥下も楽になったようで、睡眠中に唾を飲み込もうとして痛くて起きる、ということがなくなった。昨日の夕食後に私は帰宅したのだが、その時は時間が来ても座薬は使っていなかった。

こんな感じで元気になると、遊ぶものが少ないベッドの上では鬱憤が溜まるのだろう。プレイルームなりロビーなりに連れて行かないと不機嫌だ。

手術直後、妻のママ友のWさんからメールが入っていた。Wさんのお子さんは今日入院の予定だったが、アデノウイルスに感染して手術延期となった。Wさんのメールには、「一緒に戦うつもりだったのにごめん・・・」とあり、そして術後の様子を尋ねる文面が続いていた。


口唇裂の術後もそうだが、口蓋裂の術後の経過も個人差がとても大きいようだ。このブログにコメントを頂く中にも術後何日も寝たきりだったというお声がある(個別のコメントにまだ返信できていません・・・)。一方で、息子のように翌日にプレイルームで暴れるくらい遊ぶ子もいる。

しかしいずれにしても、術後は日にちが薬。お母さんはじめ家族はしんどいけれども、そのしんどい時間の1分、1時間で確実に回復に向かっている。

妻の感想は・・・
「落ち着くまでは一人じゃ無理。トイレも行けないよね。いてくれて助かりました」
私が有給を取得した意味があった。。。まあ、ちょっと会社に行ったりしたが・・・

昨日は食事が摂れているため点滴の量が40ml/hから20ml/hに減った。抗生剤の必要があるからまだ点滴はとれないだろうが、昨日よりさらに元気になっているはずだ。

・・・

入院・手術中に沢山の温かいコメントを頂き、感謝にたえません。 個別にお答えするのに少々時間がかかります。申し訳ありません。



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2014年11月12日水曜日

生後560日目 口蓋裂手術後1日目(3)

私の仕事上で発生した緊急対応のリリースが本日12時だったので、その30分前に会社に着いた。睡眠不足でディスプレイを注視すると霞んで見えるし、何だか眩しい。
こういう時は複雑な作業はやめておいた方がいい。幸い、リリース作業としては最も単純な部類だ。

リリースの確認が終わり、その他のメールを確認し、チームメンバーの状況を聞いて適宜指示…すると、13時30分になっていた。

息子の病室に戻れたのは14:30。妻によれば、お昼のスープは完食できたという。14時頃に執刀した教授の回診があり、順調なので点滴は半分に減らされた。
術後の変化で気付くことは、やはり声が変わったというのと、寝たときにイビキがかなり大きいということだ。

息子の様子はだいぶ落ち着いてきて、今晩は昨日のようなことはなさそうだ。なので私は洗濯物を持って帰ろうかと思う。



生後560日目 口蓋裂手術後1日目(2)

明け方まで、睡眠が長くても30分、短いと5分ほどで起きて泣くのを繰り返した。それから妻が御手洗いに行くタイミングでベッドで横にならせてもらった。
気がつくと1時間ほど経過していて、息子は妻に抱っこされていた。
私達の朝食は適当。息子の朝食はまだ流動食。最初はあまり食べなかった(飲まなかった)が、時間をおくとお椀の三分の一くらいは食べてくれた。
基本的に機嫌は悪いが、プレイルームに連れて行くと気が紛れるようだ。

生後560日目 口蓋裂手術後1日目(1)

日付が変わった。そろそろ手術終了から12時間になろうとしている。
痛み止めの坐薬の使用間隔は6時間で、使用後30分から4時間くらいは比較的機嫌が良くて数十分はまとめて寝てくれる。
そして、4時間経過してから次の坐薬までの約2時間が魔の時間帯(息子の場合)。
泣いて暴れて疲れて寝る、を短時間でくり返すので、付添いしていて一番しんどいところだ。しんどい、というのは、体力もそうだが、痛みに苦しんでいる息子の姿を見なくてはならないという心の辛さもある。
だが、口蓋裂の術後は時間の経過そのものが薬。今でも手術直後よりは落ち着いているし、夜が明ければもっと元気になっているだろう。
他の病室からは、ずっと小さな赤ちゃんの泣き声が聞こえる。今回は同じ疾患のお子さんには会っていないが、看病のしんどさは分かる部分もある。若いお母さん、ガンバレ!



2014年11月11日火曜日

生後559日目 口蓋裂手術日(4)

夕方になった。
息子は15~20分眠っては起きて泣く、を繰り返している。
次の坐薬までもうすぐ。そしたらもう少しまとめて寝てくれるかも。
食事は出たが、重湯なのでほとんど食べない。まあ想定内だ。
抱っこしながら見ていると、かなり顔が腫れてきたように思う。


生後559日目 口蓋裂手術日(3)

12時を過ぎても帰ってこず、少しやきもきしたが、13時前には手術が終わって覚醒したという連絡が入った。
行ってみると、手術前室で泣き叫んでいるのが息子だった。乳幼児用のストレッチャーで病室まで戻るあいだも泣き続け、少し眠ってくれたのはそれから一時間後。
午後3時には、看護師さんから水分を飲ませてみるように指示があった。
紙コップの縁の一カ所を折り曲げ、スポーツドリンクを少量入れて口もとに運ぶと、予想外に最初から上手に飲み込んでくれた!
そのままトータルで100ccくらい飲んでくれたので、ちょっと感動しているところだ。息子はそれからまた眠っている。
18時には坐薬の痛み止めが切れるので、次の山場はその辺だろうか。



生後559日目 口蓋裂手術日(2)

午前8時40分すぎ、手術室へ入って行った。
午前中には帰ってくるだろう。
妻の携帯には、ママ友からの応援メールが3通。院内の喫茶店でモーニングを食べながら返信している。

生後559日目 口蓋裂手術日(1)

朝7時すぎに病院に着く。妻の話だと午前2時のタイムリミットギリギリに、ミルクを250cc飲んだらしい。
朝の検温は36.5℃の平熱。
あと20分ほどで着替えて、それから手術室へ向かう。
本人はおかあさんといっしょに夢中。

生後558日目 口蓋裂手術前日

昨日の形成外科医による説明では、今回の息子の手術はプッシュバック法。上顎の粘膜(と骨膜)を剥離し、全体的に後方へ移動して軟口蓋を大きくする。裂を閉じると同時に左右に分かれている筋肉(口蓋帆挙筋)を繋げることで、軟口蓋の動きを正常に近くする効果がある。

ちなみに、他の手術法にはファーロー法という、口の中をジグザク(Z形成)に縫う方法もある。こちらはプッシュバック法に比べて骨の露出が少ないが、手術が2度にわたることもあり、どの方法を用いるかは医療機関やその子の状態に応じて使い分けられる。

説明では、術後約1週間で退院が可能という話だった。10日~2週間と聞いていたので少し嬉しい。
私:「パンフレットには10日~2週間と書いてあったので・・・」
Dr.:「ウチのパンフレットですか?」
どうやらDr.はパンフレットの内容をあまり知らないらしい。

その後2時間ほど経って、麻酔科のDr.の説明。手術の6時間ほど前からミルク等は禁止。クリアウォーター(水、スポーツドリンク等)は2時間前から禁止という話だった。それから手術(の麻酔)における色々なリスクの説明。
Dr.:「挿管を行うと歯が折れることがあります」
私:「もう折れてますので・・・下の前歯2本・・・」
Dr.:「・・・ホントですね(笑 ・・・だいぶヤンチャだね(^^;」
それから、担当看護師の説明ではコップ飲みが必須。普段使っている「マグマグ」も2cmほどのベロの部分がちょうど術創に当たるらしくNG。これには妻はショックを受けていた。私は何となくそんな気がしていたが、先に言うと妻のストレスを増大させるだけのように思っていたのであえて何も言わなかった。
妻:「どうしよう。多分飲めないよ・・・。こっそり使う?」
「こっそり」って・・・。ストレスのせいか、冷静な判断ができなくなっている・・・
私:「まあ指示を受けたから、それに従わないとね。紙コップ使おうよ」
 妻:「そ、そうね。それがいいわね」
そうこうしていると、私の携帯が着信した。通話可能のロビーに行って受ける。会社からだ。。。

どうも2年前に納品したシステムの一部機能に不具合が発見されたらしい。一応保守契約を継続しているので対応しなくてはならない。病院から会社まで1時間。会社の施錠時間までだと、そこから1時間半くらいしかない。その時間で対応できるかどうか。見てみなければ分からない。

はあ。こういう日に限って。

妻に事情を説明して会社に車を走らせ、速攻で端末を立ち上げてソースコードを調べる。どうも1年前に退職したヤツの適当なコーディングが原因のようだった。ここまでで、残り20分。状況としては単純なので修正行数は1行。動作確認ののち、窓口担当に連絡したところでちょうど制限時間になった。本番移行は水曜日になるだろう。

・・・

車で帰宅した旨妻にSMSで連絡すると、間髪入れずに電話がかかってきた。翌朝(つまり今朝)持っていくものの追加リクエスト。なぜか「一口ドーナッツ」(^^;
さて、病院の玄関が開くのは午前7時だから、そろそろ出かけよう。



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2014年11月10日月曜日

生後557日目 口蓋裂手術入院日(3)

小児科の受診のあと、小児病棟に行く。去年の口唇裂手術で入った病室と同じだった。
4人部屋なのだが、他の人がいないのでまだ個室状態でありがたい。

生後557日目 口蓋裂手術入院日(2)

入院手続きが終わると小児科の診察があるのだが、これの待ちに一時間かかって妻のイライラがいきなりピークに。前途多難だ…

生後557日目 口蓋裂手術入院日

妻はよく眠れなかったようだが、入院日の朝が来た。何だか恐ろしい量の荷物を車に乗せたところだ。入院受付は9:30。病院までは30~40分なので、そろそろ出かけよう。
入院中は主に病院からメールを使った投稿になると思われる。普段にも増して誤字脱字が多くなると思うが、ご了承いただきたい。


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2014年11月9日日曜日

生後556日目 羽生結弦選手の激突と妻の一言

リフォーム業者さんに鍵を渡すために、一昨日引き渡された家に出かけたのが昨日の10時前。電気は既に通っていた。ざっと確認すると、2箇所あるトイレのうち一つの温水洗浄便座の電源が入っていた。もったいないのでプラグを抜いておく。

次は水道。栓を開いてしばらく置いておくが、どこも水を使っていないはずなのに量水器の「パイロット」が微妙に回転している。配管かトイレのタンクなどで漏水している可能性がある。今回は水回りのリフォームもお願いしているので、業者さんに伝えておこう。

そうしているうち、約束の時間の少し前に、業者さんが現れた。今回は社長さんではなくて現場担当の人。鍵は暗証番号付きの鍵ボックスで管理するそうだ。それなら紛失の心配が少ない。
業:「番号は○○○○です」
妻:「社長さんの誕生日ね」
業:「よくご存知ですね・・・」
私:「この前いろいろお話させていただいて・・・」
私達も何でそんな事まで話しているのか不思議である。

生後537日目 子供好きの業者さん

担当の人によると、もう養生と近所への挨拶までしてくれるらしい。内装のリフォームのみとはいえ、トラックの出入りや工具の音などでご近所にご迷惑がかかるかもしれないから、こうした当たり前の気遣いができるというのはありがたい。

搬入に私達の車があると邪魔なので、漏水の件だけ伝えて帰ることにした。

帰宅してから、郵便受けの有無を確認し忘れたことに気づいた。ストリートビューで以前の状態を確認すると駐車場の隅に大きな自立タイプの郵便受けが見えるから、きっと売主さんが撤去したのだろう。そろそろ郵便物が届き始める可能性もあるし、これは早急に何とかしたい。
・・・

月曜日に入院を控えているので、帰宅後は妻と一緒に荷物の準備。旅行カバン2つにパンパンになった。1年前よりは息子の服が大きくなったし、それに加えて冬物衣類は嵩張る。1年前は暑かったので、肌着+αのような服装をさせておけば良かった。
荷物まとめも一段落すると、妻がフィギュアスケートの試合をテレビで観はじめた。GPシリーズ第3戦・中国杯だ。しかし、画面に映る羽生結弦選手の頭には大きなテーピング。
「ん? 何あれ」
「頭と・・・、アゴに絆創膏もあるね。ジャンプでコケた・・・くらいじゃあそこまで怪我しない・・・か?」
ネットで調べてみると、練習中に中国の若手選手と激突して頭から流血とあった。
「練習中に他の選手と激突したらしい」
「あ~・・・。確かに足も引きずってるしフラついてるよ」
「まさか試合出るつもりかな?」
案の定・・・というか、羽生選手も中国の選手も試合には強行出場。先に滑るのは中国の選手。控えの場所で羽生選手と言葉を交わし、握手する。そこは清々しい光景ではあるが・・・二人とも大丈夫そうには見えない。やがて中国の選手の演技が始まったが、素人目にも辛そうである。
「ジャンプの高さが半分くらいだね・・・」
その後羽生選手。中継のキャスターの松岡修造氏も「やるべきじゃない」と言っていたが、どうやらコーチはじめ誰もとめることができなかったようだ。
「大事な試合なのはわかるけど、そこまでやる必要あるのかな。選手生命・・・というか下手すると本当の命に関わるよ。頭打ってんだから」
私の言葉を頷きながら聞いていた妻だが、滑走準備する羽生選手の動作を見て・・・
「キリシタン?」
度肝を抜く一言(^^;;; 江戸時代か。
「それを言うならクリスチャン・・・。あの動作は、『士』という字を書いて体の軸を意識して集中している・・・らしいよ。信仰とは関係ないみたい」
「そ、そうなんだ・・・。私いろいろ間違ってるわね・・・」
それはそうと、羽生選手の演技も中国選手以上に厳しそうで、おそらく自己最多であろう5度の転倒。演技終了後は一人では歩行もままならない様子。二人とも10代で、熱い気持ちで強行出場してしまうのだろうが、そこは周囲の大人が冷静に説得すべきだろう。硬膜下血腫でもあれば、即命にかかわることだからだ。

・・・

息子はここまで何とか風邪を引かずにきた。明日、口蓋裂手術のため入院。手術は明後日。



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2014年11月8日土曜日

生後555日目 物件引渡しとインフルエンザ予防接種

中古住宅を購入するのは初めてだし、どういう感じなのか想像がつかないまま、昨日の指定の時間に、妻と息子を連れて銀行に到着した。奥の小部屋に案内されると、既に売主さんと司法書士の方が来ておられた。

ローンは実行されているので、私のこの銀行の通帳には必要な金額が入金されている。あとは出金依頼書を必要枚数分書いて押印する。売買代金、固定資産税の日割り分、火災保険料、司法書士報酬、不動産会社の手数料の半金など。こうして支払い項目ごとに出金依頼書を作ると、通帳に記録が残るし、いっぺんに出金するより良いのだそうだ。

あとは登記の移転手続きの委任状などに記入・押印して司法書士さんにお願いし、物件の鍵を受け取って・・・出金されるのを待つばかり、なのだが、やはり30分以上待たされた。不動産屋さんとは何度もお会いしているが、売主さんとは2回目、司法書士の方とは初対面。話題に悩むところだ(^^;;

とりあえず売主さんに話しかけて、ご近所情報を教えて頂く。私の父より6歳若い売主さんは、おろしたてのような白のポロシャツを着て、さらに若く見える。話し方は控えめで、一人称は「僕」。何のご職業だったか伺っていないが、印象は公務員のよう。

それだけで話が持続できる訳もなく、自然と話題は息子のことに移っていった。せっかくなので口唇口蓋裂の治療や手術などについて話をさせて頂いた。そして、そもそも中古住宅を購入する目的は、息子が通う病院に1mでも近いところで生活するためだということ、とか。もし知り合いに同じ疾患のお子さんを出産されるようなことがあれば、思い出してもらえるかもしれない。確率は500~800人に1人。それほど低くない。

・・・

そのうちに出金が完了し、領収書を頂いて、今回の手続きは完了した。

あとはリフォーム業者さんとの打合せとか電気・水道の手続きである。リフォーム業者さんとは今日現地で打ち合わせることに。水道局に電話すると、「元栓を開ければ使えます」とのこと。電力会社は、平日だったこともあって「2時間以内に使えるようにします」と、なかなかのスピード対応。とりあえず電気が通っていればリフォーム工事も進むはずだ。

途中昼食を挟み、ここまでで14時半。私はやりたいことが2つ残っていた。散髪と、インフルエンザの予防接種。いつものクリニックに電話すると15時からできるという。息子は寝ていたので私一人で行くチャンス。

クリニックでは呼ばれるのを待ちながら、受付で息子の予防接種の予約。口蓋裂の手術日からキッチリ4週間後は12/9。その日に
  • B型肝炎
  • 水痘
  • 四種混合
  • インフルエンザ
の4本を同時接種する予約をした。ついでに妻の分のインフルエンザ予防接種の問診票も貰う。

予防接種のあとはその足で散髪。平日なので行くといきなり椅子に座って、あっというまに終わってしまった。家に帰ると16時。妻に予約の内容を伝えて、訊いてみる。
「インフルの予防接種どうする? 今ならまだしてもらえるよ。混んでない」
「う~ん、どうしよう。退院してからにしようかな~、うつんないかも? それとも罹っちゃうかな?」
「(そりゃわからんけど・・・) 今なら(チビを私が)見とくから行ってくれば?」
「分かった。行ってくる。バラバラで来る変な夫婦って思われるわね」
家族でいっぺんに接種すればいいのだろうが、今回は特殊事情である。手術を控えた息子をこの時期の医療機関に連れて行って風邪などをもらってくることは避けたい。

息子は起きていたが、ヨーグルトを食べさせたり積み木で遊んだり、教育テレビの録画を見せたりして妻が帰ってくるのを待った。1時間ほどで帰ってきた妻の第一声。
「注射した所がもう痒い~」
「アルコール消毒ダメって言わなかったの?」
「いやなんか、めんどくさくって言わなかった」
「・・・(最近めんどくさがり屋が多いな)・・・」

妻はとにかく肌が弱い。アルコール消毒もダメ(ちなみに酒も飲めない)、紫外線もダメ。ある程度息子にも遺伝しているようで、息子もテープに弱くていろいろ苦労した。

ま、ともかくこれで私たち夫婦は今年のインフルエンザの予防接種が完了した。入院で感染する確率が少しは下がっただろう。

息子の体重は変わらず11.4kg。口蓋裂手術の入院まであと2日。


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2014年11月7日金曜日

生後554日目 NHK「医療ビッグデータ」

今日と来週の平日5日間を休むことにしているので、土日を入れると連続10日間会社に行かないことになる。普通に休むなら楽しいものだが、今回は息子の口蓋裂手術が理由なので段々と緊張してきているところだ。

さすがに10日休もうと思うと、今週はなかなかハードだった。火曜日・木曜日と客先に出向いて合計7時間くらいかけて仮納品。残りの時間で月末納期のプロジェクトの開発作業と、メンバーへの来週の業務指示。加えて、この時期なので人事考課表の記入や勤怠締めなどの雑務も多い。

そんな感じなので会社を出たのはいつもより1時間遅れ。駅で電車を待っていると、携帯に実家の固定電話から着信。何だろう。高齢の親からの連絡は少しドキドキする。どっちか倒れたか? あるいは息子の手術に関することか?
「おぉ。わしじゃ」
「何?」
「今日、『外壁を塗り直しませんか』ゆうセールスがきての。めんどくさいからお前の電話番号おしえたんじゃ。適当に断ってくれ。じゃあの」
「・・・はぁ?」(電話切れる)
いや、めんどくさいって何だよ自分で断れよ・・・(T_T)

案の定セールスから電話がかかってきたが、30秒でお断り。息子の手術入院はあるし、そもそも私は私で、これから家を買うところである。実家の外壁まで手は回らないのだ。

電車が自宅最寄りの駅に着き、家まで歩いていると、線路沿いで息子を抱えた妻の姿が見えた。自宅にこもりっぱなしの息子の鬱憤晴らしを兼ねて迎えに歩いてきたということだろう。

「電車見たら大興奮よ。『キャァーッ』って」
「そうなんだ。将来は鉄男かな」
だが、その数分後に通過した快速電車には大して興味を示さなかった。まさか普通電車と快速電車の違いが分かるはずもないし・・・

帰宅したら息子の食事。1口食べては部屋を1周する落ち着きの無さ(^^; だけど「食べるひと!」と言うと「あい!」と手を上げてながらこっちへ来るので楽しい。

・・・

一段落すると妻がNHKの「医療ビッグデータ」の録画を見始めた。看護師なので興味があるのだろう。私も大量データをNoSQLデータベースに投入し集計するプロジェクトに関わった・・・というか中心部分は私が作り直した・・・ので、そういう視点での興味もある。

番組を全ては見ていないが、NICUでの感染症の早期予知には興味を惹かれた。今まで活用されていなかった血圧・心拍・酸素飽和度などのバイタルデータを全て蓄積し、パターンを解析することで、感染症の予兆を発見し早期対処ができるようにする研究である。

データを蓄積するストレージの容量やコンピュータの処理能力が向上し、大量のデータを対象にした処理が実現できるようになった。その一方で、モバイル通信の技術・環境の向上によって常時どこでもデータを送受信できるようにもなっている。医療に限らず、こうした環境を利用したデータ解析は重要度を増してくるだろう。そこで必要になってくるのは、確率・統計をはじめ数学に強い人材だ。理系の学生の皆さんは、ぜひしっかりと学んで頂きたい。


さて、今日は住宅購入にあたってローンが実行される日であり、引き渡しを受ける日でもある。だから休んだわけだが、諸般の事情で息子の手術入院の直前になってしまった。その入院まであと3日。



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2014年11月6日木曜日

生後553日目 バラバラ歯が生えてくる

息子をお風呂に入れなければ、と思っていたので、昨日の定時後は「残業は1時間ほどで切り上げる」と妻にメールを打っていた。それを見ていた同僚女性・・・
「土下座タイムですね」
「そうそう 今日は1土下座(T_T)
そうして1時間ほど残業すると、自分の考える最低限のところまで進んだので速やかに退社。いつもよりちょうど1時間遅い電車内に一つ空席を見つけ、来年4月に受験しようと思っている「システム監査技術者」の参考書を開く。先月末から毎日7~8ページ進めているので、もう半分読み終わっている。

私の横の席では、少しネクタイを緩めて足を投げ出して座っている50代半ばくらいの男性が、スマートフォンで何やらゲームをしているようだった。まあ仕事終わりの電車内だから好きに過ごせば良いが、時々「ちぇっ」と呟くので結構気になる。もう少しだけ服装と姿勢を良くして、小説でも読んでいればカッコいいオジサンなのだが。

・・・

帰宅してまずやることは、息子に何か食べさせること。昨日はヨーグルト。
「ヨーグルト食べるひと!」
「あぁぃ!」
昨日からこれをやるのが楽しい。

一段落して私が食事を取っていると、妻が教えてくれた。
「歯が生えてるよ。右の下の奥と、左上の奥」
見せてもらうと、確かに白い歯が確認できた。
妻:「こんなに色んな所からバラバラ生えてくるもんだったっけ?」
「さあ・・・。自分の時は覚えてないし・・・。お姉ちゃん(娘)の時は?」
妻:「ん~、覚えてない(笑)。けどたぶん○ちゃん(息子)だから」
妻は、歯の生え方が若干ランダムなのも顎裂の影響なのではないかと考えているようだ。歯科学的なことは分からないが、多少はあるかもしれない。別にいいけど・・・

歯の話になったついでに妻が、最近は児童虐待のチェックに虫歯の状態を参考にするらしい、という話をしてくれた。確かにネグレクトなどがあれば虫歯だらけになりそうだ。そうしたチェックとは別に、私達の息子の場合は定期的な受診で口腔内を確認されることもあり、歯磨き習慣をきちんとつけないといけない。矯正歯科の先生からは、少し前から歯磨きに慣れるように言われているが、実は全然実行できていない。まあ、このタイミングなので、口蓋裂の手術が終わって退院して、食べ物に制限がなくなったころからやろうかな。

体重は11.4kg。口蓋裂手術の入院まであと4日。



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2014年11月5日水曜日

生後552日目 手を上げて「ハイ!」

IT業界で10日間の連続休暇を取得するのはそれなりに難しいのだが、休まざるをえないので仕事を3つほど前倒しでやっている。スケジュールに無理があるとなかなか納得のいく品質のものは作れなくて、昨日も3時間ほど残業することになった。昨日の定時後・・・

同僚女性:「ちょっと質問いいですか?」

私:「ん? あ~、ちょっと待ってね。ヨメさんに『遅くなるメール』送るから」

同:「あ、重要ですよね~」

私:「そうそう。土下座マークを3つほど付けて・・・と」

同:「土下座マーク・・・。大変ですね。。。ウチの父親なんか残業するって連絡あったら母喜んでますけど」

私:「え、なんで・・・? 残業代出るから?」

同:「それとか、家の中が静かだから、とか」

私:「お父さん、いないの喜ばれてることは・・・」

同:「分かってないと思います」

私:「お父さん(T_T) 可哀想。。。」
そのメールを送り、2時間ほど経過したところで妻から返信。

妻:「迎えに行こうか?」

これは、迎えに来たついでにどこかで夕食して帰るパターンだ。

私:「しんどくなかったらお願いします。帰りにどこかで食べましょう」
それから1時間後、妻が息子を連れて車で現れた。息子はかなり上機嫌で、意味は分からないがウニャウニャ喋っている。

夕食と言っても21時近かったので、いつものセルフサービスの食堂に入る。大人二人分好きな物を選んでも1200円ほどだ。安くてお米が美味しいので妻はこの店が気に入っている。いつも大人二人分のご飯を大盛りにして、息子に私のご飯を1/3ほど分ける。妻は大盛りを一人で食べる(^^;

さて、昨晩の帰り道から息子がハッキリできるようになったのが、呼ばれたら「あぃ!(ハイ)」と手を上げて応えることだ。これには妻がいたく感動しており、帰り道にずっとやらせてはべた褒めしていた。
これは両手上げているが、片手の「ハイ!」も多い。だが動作が速くてなかなか写真に撮れない。あと、「座って」とか「ちゃんこ」と言うと座りながら床や敷物を手のひらでトントン叩くのも覚えた。
帰りが遅かったのでお風呂に入れておらず、体重は計れていない。口蓋裂手術の入院まであと5日。



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