2014年12月4日木曜日

生後582日目 形成外科受診の結果

昨日は午前半休を取得したものの、12時から保守しているシステムの本番移行作業があった。11時30分には会社に入りたかったので、あまり診察の待ち時間が長いと困るな・・・と思いながら病院へ出掛けたのが8時45分。予約は9時30分だ。自宅からは約30分で病院に着く。

さあ、病院行くよ

出掛けて20秒後・・・

「診察券もろもろ忘れました」
「・・・戻ります」
100均ショップで買った、息子専用保険証&診察券入れをまるごと忘れた。妻も私も寒さ対策に気を取られていたようだ。

病院に到着し形成外科の待合まで行くと、口蓋裂手術にに同室だった、軟口蓋裂の女の子が御両親に連れられて受診に来ていた。妻が話しかける。
「元気だった~?」
「ええもうすっかり(^^)」
「はっ、抑制筒してる。ウチもしなきゃ」
(小声で)「ウチも普段はずしてます」
「そうよねぇ~。ご飯は?」
「一応、軟らかめ・・・ということに・・・なってますが・・・」
すぐに女の子の受付番号が表示された。
「あ、早! じゃあ行ってきます」
女の子の診察はすぐに終わった。特に問題なかったようだ。遠くから来られたが、あっという間に終わってしまった。女の子は抱かれながらバイバイしてくれた。息子は追いかけながら騒いでいる(^^;;

やがて診察は私達の番になった。これなら時間的に余裕がある。

「どうですか様子は?」
「えっと特には・・・」
「鼻から出たりします?」
こちらからしようと思っていた質問だ。
「液体とか、時々出ます」
「うんうん。前の方、ちょっと開いてるからね。難しい所が残ってるんで」
初めて聞いた。
「で、あまり漏れるようだったらプレートを入れたりするけど、今は発音の方が優先だから」
「分かりました・・・」
「出血とかは無いですよね」
「はい」
このあと口腔内をDr.が確認。全体的に創部は治っているが、右奥はまだ再生した膜(粘膜・骨膜)が薄いそうで、固いものは食べないように、とのこと。概ね、来週いっぱい抑制筒と軟らかめの食事、という指示を受けた。次の受診は来年1月7日。

時間に余裕があったので、病院内のカフェでコーヒータイム。

・・・

仕事の方は少しハマった。本番移行はうまく終わったが、念のためデータを開発環境に入れて、今回の移行に関連するデータ削除のオペレーションをしたものの、うまく削除の記録が残らない。結局処理は正しく私の勘違いだったのだが、それで2時間ほど潰れた・・・。息子の治療に関わっているとどうしても仕事に割ける時間が少なくなって精度が落ちる。まあ今後の課題だ。改善の方法はあるだろう。

・・・


 昨晩の息子は、段ボール箱に座ったり上に立ったりする遊びを延々繰り返していた。箱の上に立った場合は派手に転倒する可能性があるので目が離せない。段ボール箱を撤去すればいいのだが、取り上げると怒る怒る・・・

次の土曜日にランチ会を予定している御家族のお母さんから、「ウィルス性胃腸炎だったので、感染するといけないのでご遠慮しようかと・・・」というメールが妻の携帯に入っていた。もうほとんど回復したとのことなので、土曜日になればウィルスもなくなっている。ということで、心配無用。大丈夫ですよと妻が返信していた。まあ、もし息子が熱を出したりしたらやっぱりキャンセルになるのだが、予測不能なのでしかたない。



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2014年12月3日水曜日

生後581日目 形成外科受診13回目と、カンボジアで口唇口蓋裂の赤ちゃん生き埋め

口蓋裂手術後初めての形成外科受診日だ。今日も午前半休を取得して妻・息子に同行するつもりだ。朝一番の予約ではないが、最近は診察が始まってからの流れは早いので10時くらいには診察してもらえるのではないだろうか。最初の受診を思い出してみると、10時半予約で診てもらえたのが12時を回っていた記憶がある。今日は何人かお知り合いの方に会いそうな気がするが、このブログのことは妻にはまだ内緒なので、そのあたりお気遣いいただけると嬉しい(^^;;

昨日息子の口の中を覗いてみたところ、白く見えていた部分はだいぶピンク色になっていて、骨膜と粘膜が再生してきているのだろうと思う。通常食解禁と抑制筒解除をしてもらえば助かるが、たぶんさらに2週間ぐらい先だろう。

そうそう、昨日から息子の芸が増えた。
「いろいろできるようになったのよ。父ちゃんが帰ったら見せてあげようって練習してたの。じゃあ、『おつむてんてん』」
 「つぎ、『いないいないばあっ!』」

 「さらに~、(何故か帽子をかぶせて)『カワイイ~』」


「それでは~、『チン○ン~』」
「えっ!?」
「うわぁぁぁ 股間連打してるぅ!!!」
何と恐ろしい芸を・・・。

最後のはともかく、こちらの言うことが随分わかってきているのは嬉しい。

・・・

ところで、昨日こんなニュースが流れた。

カンボジアで、口唇口蓋裂で生まれた赤ちゃんを父親が生き埋めに - ライブドアニュース

今年5月、カンボジア南東部のスヴァイリエン州にある「Svay Rieng Provincial Hospital」という病院で、Kong Put Samnangちゃんという女の赤ちゃんがその「口唇口蓋裂」を持って生まれてきた。しかし父親のKong Sokthy(29)は将来を悲観。Samnangちゃんを抱いて墓場に向かい、なんと生き埋めにしたのだ。そこで遊んでいた少年らが異変に気づいて Samnangちゃんは救出され、父親は刑務所に投獄されたが、情状酌量の余地があるとして最近になって釈放されていた。
まず、信じ難い話である。嘘・・・とは言わないが疑問だらけだ。

生まれた子が口唇口蓋裂であるとその時知れば、確かに衝撃を受けるかもしれない。だが病院で生まれたというのに医師の助言も聞かず、連れ去って生き埋めにするという行動があまりにも短絡的で嘘くさい。

次に、墓場で生き埋めにしたと言うが、白昼に子どもたちが遊んでいる横で?という疑問がある。さらに、生き埋めにしたのに掘り出されて全く無事だったということ。

医師が無償で手術したのはともかく、その後父が情状酌量で釈放され、今は反省して子どもと暮らしているというあたりも、日本人の私には到底考えられない措置だ。子供に対する殺人未遂を犯した父親を、釈放してその子のもとに戻すなどあり得るだろうか?

とまあ、釈然としない訳だが、続報があるなら注目したい。いずれにしろ、(本当だとすれば)両親にある程度の知識があれば何事もなかった話である。

さて、そろそろ受診へ行く準備をしよう。



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2014年12月2日火曜日

生後580日目 ウィルス性胃腸炎にご注意を

一週間ほど前にランチ会でご一緒させていただいた御家族・・・

生後573日目 弾丸ランチとCo-op共済

数日前から家族全員、ウィルス性胃腸炎に罹ってしまったと、妻の携帯にメールで連絡があった。実は今週末には矯正歯科受診のためこちらに来られることになっていて、その時もランチをご一緒に・・・と計画しているのだが、調子が戻らなければそもそも来られないので中止せざるをえない。メールには回復しつつあると書いてあったが・・・

ウィルス性胃腸炎は、アデノウィルス、ノロウィルス、ロタウィルス等のウィルスに感染することが原因で、冬場に起こることが多い。症状としては嘔吐・腹痛・下痢・・・なので、脱水に特に注意する必要がある。感染予防は手洗いの励行。ウィルス性胃腸炎の場合抗ウィルス薬は無いので、対症療法で、十分な水分補給と整腸剤(ビオフェルミンとか)の服用をしながら3~4日かけて治るのを待つことになるそうだ。

参考:鎌田クリニック~感染性胃腸炎のQ&A~

・・・

昨晩には、私の携帯に中学・高校の同級生から着信した。春先に田んぼで田植え体験をさせた子供を招き、収穫祭と銘打ってバーベキューをやるらしく、そのお誘い。だが上記のランチ会と予定が重なっており、行けても途中からになってしまう。その旨伝えて、誘ってくれたことに礼を言って電話を切った。
「Aくん? 土曜日のお誘い?」
「そう。でも先約があるからね。行けても途中から。(会話の内容が)よく分かったね」
「よく聞こえるのよ。ドイツ語喋りそうな声が」
(ドイツ語喋りそうな声ってどんな声だ・・・)

同級生は7年ほどドイツに居たことがある。帰国当初は日本語が思い出せなくなったそうだ。今は輸入アンティークを扱ったり、ドイツ語教室を開いたり、農業をやったりする自営業。

・・・

昨晩の息子はたいへん騒がしく・・・とにかくいっぱい食べたくてしかたないらしく、うどんやスープパンをあげればあげるだけ食べる状態。ちょっとでもこちらが食べ物を出すのが遅れるとギャーギャー言って矢の催促だ。やっとお腹いっぱいになったら、風呂も入らず寝た。


今朝はこの冬一番の冷え込み。アパートは二重窓なのだが、それでも結露していた。新居は単板ガラスなので結露対策をどうしようかなんて考えつつ・・・、私は起きた時から若干、首から肩にかけてチリチリと痛みがあった。ロキソニンを探して飲んでいたら、妻が言う。
「あら大丈夫? 毎日仕事してたら疲れるわよねぇ」
「いやまあ、毎日仕事するのはあたりまえだけどね」
「それでも大変だと思うのよ。私も看護師してる頃辛かったもん」
・・・妻の場合、その上にシングルマザーだったからね・・・

出かけるときにはまだ息子は眠っていた。外に出て歩き始めた時、上着にインナーを付けなかったことをちょっと後悔するくらい寒かった。



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2014年12月1日月曜日

生後579日目 抑制筒の装着は寝るときだけ・・・

12月1日。ちょうど一年前は日曜日で、師走のお買い物に出かけていたようだ。

生後213日目 師走のお買い物へ
生後213日目(2) 献血と買物

ついでに献血もしているみたい。娘は受験生だった。その頃の息子がこんな感じ。
髪の毛、薄! 体重がありすぎてまだハイハイできなかったと思う。口唇裂の手術からは2ヶ月半が過ぎて傷痕の保護も抑制筒も必要なくなっている。早くハイハイしないかなぁ~と思っていたが、結局ハイハイ時期はかなり遅く、するようになったと思ったら一瞬で通りすぎて歩きまわるようになってしまった。そして現在・・・

11月のカレンダーを被りながら、(また)前が見えないのに突進する。このあと派手にコケて泣くのだが・・・。

写真をみてお分かりだと思うが、抑制筒をさせていない。もちろんまだ術後の受診をしていないので抑制筒を外しても良いとは言われていないが、ストレスが溜まるので親が見ている時間は外しておくことにした。要は指やスプーンを口の中に入れたりして、創部にダメージが無ければ良い。就寝中は付けておく。現在、あまり口の中を気にする様子はないが。

「(水曜日に)形成受診するときには抑制筒忘れないようにしないとね」
「怒られるわね。『なぁ~にやってるんですか』(診察のDr.のマネ)って」
(ちょっと似てるな・・・)
受診しても、きっと「もう2週間抑制」と言われるだろうと思う。まあ息子のストレス度合いを見ながら抑制筒をつけたり外したり・・・になるだろう。

・・・

昨日は義弟にもらった入院お見舞のお返し(快気祝いというのかな)を選びに、家電量販店へ。理想的には対象年齢3歳くらいの知育玩具で、お見舞いの半額ぐらいのものがあればよかったのだが、これが微妙。「ひらがなタブレット」的なものを何とか選んだが、気にいってもらえるか正直わからない。3歳前後の知育玩具って、今はどんなものが流行っているのだろうか・・・

対象年齢が2歳以下だと結構バリエーションがあって、息子用に「お絵かきセット」みたいなのもあって惹かれたが(笑、引越し前の購入は却下されるに決まっているので踏みとどまった。何かと物いりだし、全ては引っ越しが終わってから。



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2014年11月30日日曜日

生後578日目 ヨーグルトがまだ鼻から出てくる件

次の水曜日は口蓋裂手術の術後初めての受診日だ。妻の中ではもはやデフォルト(既定値)で受診についていくことになっている私に、一応妻が質問。
「次の水曜、(受診に)一緒にいく?」
「12時にお客さんの環境の移行作業があるんだよね・・・間に合うかな? いつもだと言語(※言語聴覚士さんとの面談)とかお昼回っちゃうけど」
「今回は予約は形成(外科)だけなのよ。他の科は取ってないから、10時か11時には終わるんじゃない?」
「じゃあ午前半休にしようかな」
「朝から(会社に)居なくて大丈夫?」
「ちゃんと前日までに用意しておけばいい事だし」
「わかった~」
ということで受診日は午前半休になった。ちょうどその日には保守契約しているお客さんの環境の移行作業があるが、11月と違って12月はあまり仕事が忙しくない。

形成外科の受診では、口蓋裂手術の術後でも飲み物やヨーグルトが少し鼻から出てくることがあった件をDr.に質問しようと思う。 口蓋裂の手術は、それまで裂があることによって繋がっていた鼻腔と口腔を隔てる手術なので、食べ物・飲み物が鼻から出てくることは少なくなるはずだ。ただ、見た感じに口蓋垂(のどちんこ)が短く手前にあるので、閉鎖がまだ十分でなく、後ろを回りこんで出てくるのかもしれない。

抑制筒ストレスが溜まっている息子。親の監視のもと、指などを口の中に入れたりさせなければ抑制筒を外しておくこともできる。そのかわり親はずっと注視していなければならないが、一緒に遊んでいるあいだくらいは取ってやろうと思う。昨日は帽子をかぶらせて、普段危険防止のため隠している鏡を出して見せてみた。
嬉しそうに何事か叫んで、ベシベシと鏡を叩くというベタな反応。

違う帽子にしてみる・・・去年買ったやつだけどまだデカイなぁ。

・・・

昨日は新居のリフォームの進捗を確認にも行った。 風呂・洗面所が全く新しくなったため、比較的綺麗だと思って手を付けなかったトイレの暗さに非常に落差を感じ、思わず私から妻に・・・
「トイレ、えらい落差だよ」
「わぁ・・・。周りが明るくなったからよね・・・」
トイレは壁の下半分がピンク色のタイル。上は深緑色の塗り壁だ。隣にいた業者さんに頼んでみる。
「あの、トイレの壁の上半分だけでも壁紙貼れません?」
「あ、大丈夫ですよ。コンパネ貼って、その上に。どの壁紙にします?」
「洗面所と一緒でいいです」
ちなみに床も昔ながらのタイル張りで、排水口に向かって傾斜がついている状態だ。床をCF(クッションフロア)に変更するなら、排水口を潰してコンパネを貼るために一度トイレ本体を外すことになるため、やるなら本体ごと換えるタイミングのほうがいいそうだ。トイレはいずれ、超節水・節電型のものに変更したい。

その他、息子の転落防止にゲートを購入したいのと、追加で必要なエアコンや照明の数を確定するために、今日もう一度新居の確認をしようということになった。引越まであと3週間だ。



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2014年11月29日土曜日

生後577日目 抑制筒にちょっとイライラ

オペラ歌手の中島啓江さんが亡くなったといニュースを昨日の昼休みに聞き、57歳だったと知ってかなり衝撃を受けた。死因は呼吸不全というが・・・誰でも最終的には心不全と呼吸不全になるわけで・・・原疾患はやはり極度の肥満からくるものだろう。160kgという体重だったそうだ。少々ぽっちゃりしているくらいは良いとしても、普通の人が100kg超えは危険だ。

レベルは全く異なるが息子のカロリー摂取量も大量のヨーグルトのせいで跳ね上がっているため、プレーンヨーグルト+甘味料(ラカントS)を使っていたのだが、結構な下痢をしてしまった。ブログにコメントを頂いて、 息子くらいの体重だったら8gくらいまでとのことなので多すぎたのだろう。妻がどうするかと思ったら、今まで買っていたパックに戻していた。プレーンのヨーグルト+ラカントSは私と妻で食べることになりそうだ。

昨日の息子はなぜか帽子に興味があり、抑制筒を付けたまま妻の帽子を被ろうと頑張っていたそうだ。肘が曲がらないので無理だが・・・(^^; 妻が被せてみると「やたら可愛かったので」携帯で撮影したのが上の写真。ちょっと女の子っぽい?

抑制筒付きでもこうして元気いっぱい遊んでいるが、やはり自由が効かなくて少しイライラすることもあるらしい。たとえばスプーンを使って食べること。口蓋裂手術までは、妻が口の中を傷つけることを気にしてスプーンなどを使わせなかったのだが、そろそろ興味が出てきたということだろう。だが抑制筒付きでは握ったスプーンが口まで届かない。あと、私達が歯磨きしているのを面白そうに見ていて、歯ブラシにも興味津々。歯磨きの真似事をしようとするので抑制筒は外せない。もし歯ブラシが口蓋裂手術の創部・・・特に粘膜と骨膜を剥離した上顎の部分に当たれば、再生しかけている骨膜・粘膜を損傷して出血、ということになりかねない。

次回の手術後初めての形成外科受診では創部の状態が確認されるが、おそらく抑制筒はさらに2週間継続になるだろう(抑制はトータル1箇月)。




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2014年11月28日金曜日

生後576日目 新幹線車中の出会い

昨日の東京から岡山へ帰る新幹線は、まだ早い時間帯なのにもかかわらず、電源のある窓際の席は取れず、通路側のD席をスマートフォンで予約した。システムが私に割り当てたのは11号車5番D席。ホームに並んでいると小さなお子さん連れのお母さんがチラホラ。長時間の移動だから大変だ。

自席に座り10数秒すると、並んでいる時に見かけた気がするお子さん連れの女性が、私の隣の窓際のE席までやってきた。お子さんは息子より少し大きく見えるから、2歳半から3歳くらいだろう。かわいい男の子だ。一旦席から立って窓際の席に通し、ついでに大きな荷物を網棚に上げてさしあげた。男の子はお母さんの膝の上だ。
「ありがとうございます」
「いえいえ。どちらまでですか?」
「新神戸です」
「私は岡山です。お子さん連れてたいへんですね。お幾つですか?」
「3歳です。うるさくしてご迷惑をおかけするんじゃないかと思います・・・」
「大丈夫ですよ。ウチにはもっと騒がしい息子がいるので。1歳半の」
「まあ。お子さんはお一人ですか?」
「実は思いっきり歳の離れたお姉ちゃんがおりまして。大学生です(^^;」
いつもなら3時間半の新幹線の車内は、寝るか本を読むかのどちらか。眠れなかったりするとものすごく長く感じるものだが、男の子とおしゃべりしているとあっという間に時間が過ぎた。恥ずかしがり屋の僕ちゃんに名前を教えてもらうまで小一時間かかったりしたが、そのうち慣れてきて、リクエストにより絵本も読んであげたりもした。息子が3歳くらいになったらこんな感じかなと思いながら。

女性の話によると、群馬県の実家から御主人のいる神戸の自宅へ戻っているところ。実家の御父様が亡くなられ、御母様が一人になってしまったそうだ。御母様をお一人にできない事情があるのだろう、御主人は女性に「お母さんと一緒にいてあげて」と言ってくれたそうだ。悩んだそうだが、群馬に帰ることに決め、一旦神戸に必要な荷物を取りに帰っているところ、だと。
「なので主人は単身生活になってしまうんですが・・・」
「お寂しいですね。でも、後になってからでは・・・その時にしかできない事がありますからね。親に対しては」
御主人は全国的に小売店のあるチェーンの店長をされているという。仕事上は最もストレスのかかるポジションだろう。息子さんから元気をもらって何とか仕事をこなしているような様子が、女性のお話の端々から感じられる。
「御主人のことは心配ですね」
「そうですね・・・ちょっと鬱っぽくなるときもあるんで・・・」
幸い、全国にお店があるチェーンだから、いずれ転勤願いをして関東に移れば一緒に暮らせるだろう。業務引き継ぎ、家のこと、それから引越は大変だからちょっと時間はかかるだろうけど。

私が自分の息子のこと(口唇口蓋裂)についてお話すると、女性は息子さんに先天性の心臓疾患があると教えてくださった。穿孔と弁の狭窄があり、頻繁に検査をしたそうだが、ギリギリ手術は回避して経過観察でよさそうだという。女性も御主人も今まで心配だったことだろう。

約3時間が過ぎ、新神戸についてお別れ。別れ際に「とても時間が短く感じました。ありがとうございました」と御礼をいってくださり、女性は眠くなりかけた僕ちゃんを連れて新幹線を降りた。こちらこそ。

・・・

帰宅すると、息子が元気いっぱい迎えてくれた。
ヨーグルトの甘味料としてラカントを使うと、結構下痢してしまったと妻が言っていた。甘味料はお腹がゆるくなることがある。少しずつ置き換えないといけないようだ。


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2014年11月27日木曜日

生後575日目 東京オーブン・プチにて


「東京納品ツアー」一日目の昨日。納品作業そのものは午前中に終わり、空いた午後の時間を利用してエンドユーザー様と今後の機能追加や改善について話し合いをさせて頂いた。IT業界はこうして他業種の方のお話をうかがう機会が多くある。昨日も新しいサービスのヒントになるお話がいくつかあった。

午後3時過ぎにはその打ち合わせも終わり、フリータイム!というところだったが、あいにくのひどい風雨。さっさとホテルにチェックインしたところで午後4時過ぎ。急遽お会いする事になった東京のSさんとお会いするまで約一時間。ちょっと休憩してから外に出ると雨は小降りになっていた。

Sさんに連れて行って頂いたのは「東京オーブン プチ」というお店。Sさんのお知り合いが経営されているそうだ。創作イタリアンのお店は私の地元にもあるが、出される料理もスタッフの対応も「こなれている」印象だ。



今回Sさんとは3時間以上、様々なお話をさせて頂いた。中には、今は公開できない話もあるが、それは置いといて、多くは息子の話、そして子供に対する父親のあり方の話題であった。

Sさんの息子さんはフランスにおられ、あちらで結婚されてすでに小さなお子さん(Sさんにとってのお孫さん)もおられる。また、最近Sさんの周辺でも小さなお子さんがポンポンと(笑)生まれ、どの子のお父さんも子どもを溺愛しているそうだ(その中に私も入ってる…かな)。

Sさんは拙ブログを読んでくださっているのだが、やはり驚かれるのは「戦力外」お父さんの多さだ。二人ともこういう子育てに関わらない父親のことが理解できないので、どうしたら意識がかわるのか?ということの具体的な答えは出なかった(^^;)

その他興味深い話としては、顎の骨の移植についての新技術。なんと3Dプリンターで骨の形に成形したリン酸カルシウム(だったかな?)をそのまま移植する方法がそろそろ保険適応になるとか? あと5~6年後には私の息子も上顎への骨移植を受けるが、その時には一般的になっているかもしれない。小児への応用には成長とか難しい部分もあるかもしれないが、腰の骨から取らない分本人の負担が少ない。注目していきたい。

昨晩ばかりはダイエットのことは忘れて、美味しい料理をご馳走になった。私にとって近年にないくらい充実した楽しい時間を過ごさせていただいた。

さあ、今日は納品ツアー2日目。早く帰れるように頑張るぞ!


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2014年11月26日水曜日

生後574日目 東京出張の楽しみと、甘味料

始発の新幹線で東京出張なので、既に電車に乗っている。2日連続納品なので宿泊せざるをえず、丸一日以上息子の顔を見ないのは久しぶりというか初めてかもしれない。

そんなわけで普段はあまり気乗りしない東京出張だが、今回は楽しみもある。以前からお世話になっている東京の方からお食事にお誘い頂いたからだ。仕事が順調に終わりさえすれば、夕方からゆっくりできる。俄然やる気が出るというものだ。

・・・

さて、息子のヨーグルトの大量消費につき、プレーンヨーグルトの大きなカップに切り替えた訳だが、妻は砂糖を沢山加える事に抵抗を感じていた。1カップあたり大さじで2杯は少なくない量だ。そのカップを2つ食べる事が多い。他の食事もとるし、かなりカロリーオーバーになる。

その心配を聞いたときに、甘味料を提案したところ、妻はさっそくラカントという、果実由来の甘味料を買ってきていた。砂糖と同じ分量で使えて、ゼロカロリーだそうだ。

最近カロリーオーバー気味の息子だが、案の定、体重が11.9kgと手術前と比べて500g増えていた。抱っこしてても腕が痺れるほど重たい。

新幹線車中より、メールにて。




2014年11月25日火曜日

生後573日目 弾丸ランチとCo-op共済

昨日のランチ会。海にかかった橋を使うと、ゆっくり走っても50分もあれば目的地に着く・・・のだが、遅れてはいけないだろうと余裕を持って出発したため、案の定、約束の30分ほど前に着いてしまった。良い天気で暖かく、誰も居ない駐車場に息子をリリース。車道に近づかないようにだけ気をつけて・・・
15分ほど遊ばせていると、ママ友さんの家族現る。開店時間までまだ少し時間があったので、さっそく走り回る。
何しろ双子ちゃんだから、普段でも公園に遊ばせに行く・・・ということからして難しいそうだ。

今度口蓋裂の手術を受けるのは、双子の弟くんのほう。
この写真だと右側の青い服の子だ。赤い服のお兄ちゃんはおっとりタイプだが、弟くんはガンガン攻めるタイプ。月齢と体格で上回る息子と遊んでいても遜色ない動きっぷり。
ママ友さんが気になるのは、やはり術後の経過。
「口蓋裂のほうが大変ですか?」
「うん。たぶん、ウチはね・・・。口唇の時と違って暴れるし」
と妻が答える。ここのところはお子さんの状態や医療機関によって様々だが、口唇と同じくらいのしんどさは覚悟しておいたほうがいいだろう。

とはいえ、弟くんの口蓋裂はかなり狭い。そのおかげでホッツ床なしだった(鼻も高かったのでNAM(鼻ステント)の必要もなかった)。もしかしたらプッシュバック法のように大きく粘膜・骨膜を切開する必要はないかもしれない。そうなると、比較的早く退院できる可能性がある。

ドリンクバー・サラダバーのところでご主人と私の二人になった。
「今度はお休み取れそうですか?」
「はい」
「2日くらい?」
「そうですね。大丈夫だと思います」
木曜日入院で金曜日手術なら、山場は金曜日の夜から土曜日の朝にかけての時間帯だ。木・金と休みを使うのが良いのだろう。

2時間と少しくらいおしゃべりして、私達はまた橋をわたって自宅に戻った。すると、妻の携帯に知らない番号からの着信があった。

・・・

着信番号をネットで調べると、Co-opの事務所の番号。口蓋裂の手術時期を伝えていたので、共済の担当者から連絡が入ったのだ。折り返し電話して、これから事務所に行く旨を伝える。こういうのは片付けられる時にやっておくことだ。

以前は加入条件が緩やかなJ1900というコースを勧められたのだが、掛け金に対して保障内容がJ1000コースと比べると見劣りする。口蓋裂手術が終わり、今後3年間は手術の予定がない状態になったので、条件付加入制度を利用して加入することにした。条件付加入制度とは、口唇口蓋裂をはじめ、特定の疾患については、加入後年数によって、その疾患に因る入院などに対する保障内容を低減するという条件を承諾した上で加入できる制度だ。しかし、加入後3年を経れば、息子の場合なら口唇口蓋裂絡みの入院・手術であっても保障される。

今回は、月額170円で付帯できる個人賠償責任保険も付けた。トータルで月額1,170円。これを契約者を妻にして契約。これは妻が働きだした時に生命保険料等の控除を受けられるようにするため。私の枠はとっくの昔に一杯なので。

これで不意の怪我や病気で手術や入院ということになってもある程度の保障がされる。乳幼児の医療費は無料になるとはいえ、付添人の食費などの諸々の費用は結構な負担になる。先天性疾患があっても加入できる保険はありがたいものだと思う。



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2014年11月24日月曜日

生後572日目 橋を渡って弾丸ランチ

今日は橋を渡って行ける隣県(^^)に妻のママ友とランチ会。ほとんど高速道路で70kmくらいなので、11時の約束の時間に間に合わすには10時頃に出ればいい。高速道路に乗る前にお土産を買って行くにしても9時過ぎに出れば十分だろう。

今日ランチ会の予定を入れたので、昨日は私の実家のお墓参り。
お天気が良くて暑くも寒くもなく、この時期だと藪蚊もいないので小さな子供連れだと助かる。

息子のヨーグルト大量消費は続き、昨晩などは400gをイッキ食いするなど。白ご飯をそのまま食べられるようになるまで、当分続きそうだ。

・・・

Yahoo!知恵袋にこんな質問。

生後2カ月になる娘をもつものです。娘は口唇口蓋裂という疾患を持って生まれて...

同じ県で、たぶん同じ病院と思うので回答してみた(古い順で3番目)。

それでは、そろそろ出発準備。いい天気だし楽しみだ。



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