2014年7月13日日曜日

生後437日目 子育て支援、児童養護施設で暮らす子、そして伯母のこと

昨日は土曜日で私が休みだったので、市の子育て支援事業「親子クラブ」に私も参加した。車で30分の所だが、細かい場所が私にはわからないので、妻が車を運転。私と息子は後部座席。息子は、サングラスをした妻が振り返っても母親と認識しているのかどうか微妙な感じ。どちらかと言えば怖がっていたかもしれない。

開放されている部屋は広く、土曜日のせいか他のお子さんはおられなかった。対応してくださった職員さんを加え、大人3人で息子1人を見守るという状態だ。階段マットや滑り台、様々な玩具を使って広い空間で遊べ、そして怒られない(^^; ので、息子は楽しそうだ。

職員さんとは、色々な話をさせて頂いた。この時期までの手術やケアの苦労。形成やリハビリやST(言語聴覚士)の先生にどんな指導をされるのか、など。口唇口蓋裂のお子さんを持ったお母さんの中には、指導での言葉を深刻に受け止めすぎてしんどい思いをされている方もおられること。

口唇裂の傷痕を見て、何気なく「すごく綺麗になったわね」と言われるだけで心が重くなるということも、当事者の親でなければおそらく分からない。「他にも色々と(構音、歯列矯正、言語発達、遺伝、結婚・・・)しんどいのよ」と、口には出さないが、その思いは心の底に少しずつ積み重なっていく。そういった受け取り方も人それぞれではあるけれど。

私もそうしたお話を保育士の方などとお話することで、ある程度自分の心の中の重みを消化しているのかもしれない。このブログもそうなのかもしれない。

1時間半ほど経過して息子がぐずり始めたので、帰らせていただくことにした。こうした育児支援の場が提供されているということは、実際に行ってみて重要な事だと感じた。

息子は車内ですぐに眠りはじめ、帰宅してもしばらく眠っていた。

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起きて昼食のあと、いつもの週末のように実家へ。その行き道で友人の所に寄って、夏休み中に隣の市で開催されているサーカスのチケットを渡す。妻の実家が仕事のお付き合いで購入したチケットだ。息子にサーカスはまだちょっと早いと思われるので、小学生の子供を持つ友人なら・・・と思って渡すことにした。

チケットが使えそうか友人に聞いてみると、自分の子供ではなく、児童養護施設に入所しているある男の子と行こうと思っているとのこと。その子には、1年以上前の友人宅でのバーベキューで私も会っていた。 友人の子供達は3人きょうだいだが、まるで4人きょうだいのように遊んでいた子がいた。その子のことらしい。

そういえばあの時、ネグレクトのような状態らしいと聞いた記憶がある。その後すぐ、その子は児童養護施設に入ることになった。同じ地区に親が居て家があるというのに、児童養護施設から通わなくてはならない小学生。いったいどんな気持ちなのか、想像するだけで胸が痛む。私も、友人のように何かできることをしなくては。。。

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実家へ行って1時間ほどして帰り、自宅で休んでいると、携帯電話に実家から着信した。何か忘れ物でもしただろうか。

電話は母からで、内容は近くのサービス付高齢者向け住宅に入居している伯母のこと。伯母は昨年、足の甲にできた有棘細胞癌の手術と放射線治療を受けた。その治療の時、主治医から「あと2年」と言われていた、ということを、母は私に伝えたかったらしい。今までいろいろ考えたが、最終的に私には伝えておこうと思ったそうだ。

「そう・・・。わかりました」と低い声のトーンでやりとりしていた私の様子を心配して、電話が終わった後に妻が「大丈夫? たいへんなこと?」と訊いてきた。その時は反射的に「ん? いや、大丈夫だよ」と答えたが、いずれ妻にも話しておかなければいけないだろう。

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今日は雨模様だが、伯母の所に息子を連れて行ってみよう。



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2 件のコメント:

  1. リラクマコ2014/07/15 14:48:00

    たくさんコメントして、すいません。確かに、重くとらえすぎて、悩んでるおかあさん多いです。良かったね、というのも、阻まれる…難しいです。私は、自分自身の経験から、重くとらえず深く考えないので、まわりからは、考えなさすぎだ!と批判もありますが、考えないのではなく、考えてます。ただ、目に見えて、悩んだり、落ち込むと息子が敏感なこどもで、わかっちゃうですよね。だからしません。先生のお話は聞くし、ちゃんと考えますよ。実は、私自身が、生まれつき下肢障害で、歩行困難という状態です。杖つきで、場合により車イス使用です。なんで、息子の入院の時は、息子より、私が心配されたくらい(笑)はじめてのこどもで付き添いたかったからどうしても、病院側はおばあちゃんも手伝うとのことで特別に認めてもらいました。しかし、私は正直、健常者ママがうらやましい。息子入院中も健常者ママさんはサッサと動けるし、赤ちゃん抱っこしながら歩けるし、そんな方が、悪気なく言う「おばあちゃんについてもらって、いいね~!」という言葉が嫌でした。今でも嫌で…私が何もできないように、とらえてしまうですよ。今はとらえかたは変わってマシになりましたが、口蓋裂のことを、全く知らない人に話すのは今でもこれからもしんどいです。保育園は、たまたま園長先生が口蓋裂をご存知で、担任もご存知で、最大の問題であった給食も細かくしたり、しばらくつきっきりで、特訓してもらえました。たまたまイイヒトに囲まれ、助けられました。これから息子は来年、小学校です。また、新しい理解が必要です。悩みはつきませんね。

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    1. 下肢障害でも、息子さんの治療に取り組まれて、来年小学生! きっと息子さんはそんなお母さんの姿を見てきたから、優しいお子さんに育っておられるのではないかと想像しています。

      お子さんの症状も人それぞれですし、お母さんの捉え方も様々ですよね。いつも明るく振舞っておられる方でも、例えば難聴と診断された時には帰りの車内で運転しながら号泣したという話も伺います。
      ただ共通して言えることは、そうした想いを吐き出す場があれば、どのお母さんも少しは心が軽くなるのでは、ということです。そうした場の一つになっていればいいかな、と思っています。

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